芸術の秋は、東京・上野でオペラを楽しもう。来たる10月9日(月・祝)〜15日(日)の7日間、東京文化会館にて、オペラの魅力を世界に発信するイベント「Tokyo Opera Days」が初開催される。

同イベントでは、名作オペラ「ドン・カルロ」の公演をはじめ、伝説的なオペラ歌手の生誕100周年を記念した「マリア・カラス展」、日本を代表する演出家・宮本亞門さんによる講演会などを実施。二期会チケットセンターなどで各種イベントの事前予約を受け付けているほか、無料で楽しめるイベントも数多く企画されている。

シュトゥットガルト州立歌劇場公演オペラ『ドン・カルロ』より(Photo:Matthias Baus)

シュトゥットガルト州立歌劇場公演オペラ『ドン・カルロ』より(Photo:Matthias Baus)

オペラの魅力を堪能できる名作「ドン・カルロ」

メインを飾る名作オペラ「ドン・カルロ」は、オペラ王とも称される⼤作曲家のジュゼッペ・ヴェルディを代表するグランドオペラで、16世紀絶対王制時代のスペイン王朝を舞台に繰り広げられる、全5幕8場におよぶ壮⼤なドラマだ。

シュトゥットガルト州立歌劇場公演オペラ『ドン・カルロ』より(Photo:Matthias Baus)

シュトゥットガルト州立歌劇場公演オペラ『ドン・カルロ』より(Photo:Matthias Baus)

今回の公演では、欧州でもっとも注目を集めている指揮者であるレオナルド・シーニ氏と、若くしてウィーン・フォルクスオーパーの芸術監督を務める演出家のロッテ・デ・ベア氏が、初めてタッグを組むことでも注目される。

レオナルド・シーニ(Photo:Laila Pozzo)

レオナルド・シーニ(Photo:Laila Pozzo)

また、2人によるマスタークラス開講をはじめ、ロッテ・デ・ベア氏によるプレトークや、バックステージツアーなども予定されている。

ロッテ・デ・ベア(Photo:Philipp Ottendörfer)

ロッテ・デ・ベア(Photo:Philipp Ottendörfer)

マリア・カラス生誕100周年を記念した特別展

「マリア・カラス展」では、オペラ史上最高のソプラノと称えられたマリア・カラスの貴重な舞台写真や当時のポスター、プライベートで愛用していた衣服やジュエリーなどを展示。

協力:ACCADEMIA LIRICO INTERPRETATIVA MARIA CALLAS イタリア・ヴェローナ州 ゼーヴィオ市で開催された「Maria Callas- Forever Divina」展覧会の様子

協力:ACCADEMIA LIRICO INTERPRETATIVA MARIA CALLAS イタリア・ヴェローナ州 ゼーヴィオ市で開催された「Maria Callas- Forever Divina」展覧会の様子

また、彼女の未完の自叙伝や秘蔵映像などを基に制作されたドキュメンタリー映画、「私は、マリア・カラス(2017年・フランス)」の上映も予定されている。

講演会「オペラを演出して~宮本亞門が語るオペラの魅力」

10月10日(火)には、宮本亞門氏の講演会「オペラを演出して~宮本亞門が語るオペラの魅力」を開催。ジャンルを越えて活躍する同氏だからこそ語ることのできる、オペラならではの魅力を伝えてくれる。

各コンテンツの開催日時や詳細情報は、東京二期会公式サイトからチェック。敷居が高く感じられるオペラだが、芸術の秋を機会に、その魅力に触れてみたい。

Tokyo Opera Days
会期:10月9日(月・祝)~15日(日)
会場:東京文化会館
所在地:東京都台東区上野公園5-45
アクセス:JR「上野駅」公園改札から徒歩で約1分

ジュゼッペ・ヴェルディ「ドン・カルロ」新制作・公演概要
日時:10月13日(金)18:00、14日(土)14:00、15日(日)14:00
会場:東京文化会館 大ホール
内容:オペラ全5幕・日本語字幕付き原語(イタリア語)上演
指揮:レオナルド・シーニ
演出:ロッテ・デ・ベア
合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
料金:S席22,000円、A席18,000円、B席14,000円、C席10,000円、D席6,000円(全席指定・税込)

(zlatan)