「送る」と「贈る」はどちらも「おくる」と読みますが、その動作の意味は異なります。
相手に届けるという点は共通していますが、そこに気持ちを込めているかどうかで使い分けをすることができます。

そこでここでは、「送る」と「贈る」の違いと使い分けについて解説します。

「送る」と「贈る」の意味の違い

【おくる】「送る」と「贈る」、意外と間違いやすい2つ言葉の意味の違いと使い分けは!?ポイントは・・気持ち!?
(画像=『FUNDO』より 引用)

「送る」と「贈る」にはそれぞれどのような意味があるのかを見ていきましょう。

「送る」の意味

「送る」は、物や情報などが、相手方に届くようにすること、役割をもたせた人を差し向けること、行く人や去る人と一緒にある所まで行ったりその人と別れを告げるといったことをあらわしています。
また、ある一定の時間を過ごすことであったり、漢字の読み書きを分かりやすくするために「送り仮名をふること」も「送る」の意味に挙げられます。

「贈る」の意味

「贈る」には、感謝や祝福などの気持ちを込めた金品などを人に与える、プレゼントをするといった意味があります。
日常では用いることはまずありませんが、官位や称号などを与えるといった意味もあります。

使い分けのポイントは「気持ち」

【おくる】「送る」と「贈る」、意外と間違いやすい2つ言葉の意味の違いと使い分けは!?ポイントは・・気持ち!?
(画像=『FUNDO』より 引用)

送ると贈るを使い分ける際、ポイントとなるのは「気持ち」となります。

気持ちを込めると「贈る」

送ると贈るを使い分ける時の大きなポイントは「気持ち」にあるといえます。
感謝やお礼、愛情や祝福など気持ちを込めて言葉や物、称号を差し出す場合、「贈呈」という言葉があるように「贈る」を用います。

どちらを用いるのか迷った際は、気持ちを表すもしくは気持ちを込めるための行動かどうかを考慮することで判断できます。

物理的に送った場合は「送る」

一方、「送る」とは物理的な意味で使われるもの。
気持ちに関しては考慮されず、単純に動作を表す場合に用いられます。

ある場所からある場所へと人や物、情報やデータを移動させるといった時に用います。