SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング機関・SHIBUYA109 lab.は、15~24歳のZ世代を対象とした「Z世代の動画コミュニケーションに関する意識調査」を実施した。その結果から見えてきたのは、物心ついた頃から動画が身近にあり、かつて特殊スキルだった動画編集もお手のものだということ。その実態を紹介したい。

Z世代にとって、動画編集はお金も時間もかからない手軽なアクティビティに

「動画編集」JK5割以上が経験者、今後必須になる「動画コミュ能力」とは
(画像=Z世代の中でも男性より女性の方が動画編集を積極的に取り組んでいる(「SHIBUYA109 lab.」調べ)、『オトナライフ』より引用)

15~24歳の男女(高校生・大学生・短大・専門学校生)へのWEBアンケートおよびグループインタビューを通じて行われた今回の調査。Z世代全体では約4割程度が「動画編集をしたことがある」と回答したが、女子高校生に限れば53.9%という高い数字に。大学生・短大・専門学校生の場合も男性より、女性の方が動画編集経験者の多いことがわかった。

「動画編集」JK5割以上が経験者、今後必須になる「動画コミュ能力」とは
(画像=「SHIBUYA109 lab.」調べ、『オトナライフ』より引用)

編集をはじめたきっかけや、編集を行ったことがあるものについては、とくに女性の場合「友達や家族などのお祝い・プレゼントとして」が、編集をはじめたきっかけで28.4%、動画編集をしたことがあるもので54.0%と最も高く、誕生日やイベントに合わせて、”手作りの動画を送りあう文化”がかなり浸透しているようだ。

「動画編集」JK5割以上が経験者、今後必須になる「動画コミュ能力」とは
(画像=全体では「お金を使わない」が55.0%と最多(「SHIBUYA109 lab.」調べ)、『オトナライフ』より引用)

動画編集にかけるお金に関しては、全体では「お金を使わない」が55.0%と最多。お金をかけている人でも「1円~1,000円未満」が18.6%と主流だ。

「動画編集」JK5割以上が経験者、今後必須になる「動画コミュ能力」とは
(画像=「SHIBUYA109 lab.」調べ、『オトナライフ』より引用)

さらに、全体の71.2%の人が、実際に動画を作る上で「動画の撮影から編集までスマホ1つで完結している」と回答。

「動画編集」JK5割以上が経験者、今後必須になる「動画コミュ能力」とは
(画像=動画編集はお金も時間もかけずに手軽に楽しめるアクティビティといった位置づけのようだ(「SHIBUYA109 lab.」調べ)、『オトナライフ』より引用)

動画編集にかける時間も「1時間~2時間未満」(23.1%)、「30分~1時間未満」(22.9%)との回答が多く、Z世代にとって、動画編集はお金も時間もかけずに手軽に楽しめるアクティビティといった位置づけなのかもしれない。

「動画編集」JK5割以上が経験者、今後必須になる「動画コミュ能力」とは
(画像=78.5%の人が「動画編集力は将来役立つスキルだと思う」と考えている(「SHIBUYA109 lab.」調べ)、『オトナライフ』より引用)

実際、78.5%の人が「動画編集力は将来役立つスキルだと思う」と考えているものの「将来はインフルエンサーや動画クリエイターになりたい」という回答は31.4%、「将来は動画編集力を活かした仕事に就きたい」は29.2%にとどまった。

「重要なのはテンポ感や雰囲気」編集には強いこだわりを持つZ世代

「動画編集」JK5割以上が経験者、今後必須になる「動画コミュ能力」とは
(画像=いかに「盛れるか」よりも、テンポよく飽きさせない、最後まで見てもらうことに高いこだわりが(「SHIBUYA109 lab.」調べ)、『オトナライフ』より引用)

一方で、動画を編集する際に意識していることを尋ねてみると、「テンポ感・カット数」(39.6%)、「飽きずに見られるか」(36.8%)、「雰囲気や世界観が合っているか」(32.5%)が上位に。「自分や友達が盛れているか」(16.0%)よりもはるかに重視しており、見せ方に強いこだわりを持っていることがうかがえる。

「動画編集」JK5割以上が経験者、今後必須になる「動画コミュ能力」とは
(画像=「動画の雰囲気が好み」が67.5%と最も高い(「SHIBUYA109 lab.」調べ)、『オトナライフ』より引用)

また、自分が視聴したいと思う動画についても、「動画の雰囲気が好み」が67.5%と最も高く、「動画の雰囲気(エフェクトやフォントなど)から動画の内容もなんとなく判断できる」と回答した人は、約半数以上を占めた。

Z世代は手軽に動画編集を楽しむ一方、動画そのもののクオリティよりも、センスやテンションに合うフィット感にこだわり、動画の雰囲気を素早く感じ取れる「動画コミュニケーション力」の高い世代だといえるだろう。

動画を用いたビジュアルコミュニケーションや情報収取が加速する中、企業のマーケティング活動においても「動画コミュ力」が求められているが、Z世代のテンションをつかみ、適切な形でアウトプットするスキルが必要だと、今回の調査発表は結論付けている。

出典元:【SHIBUYA109 lab.】

※サムネイル画像(Image:IB Photography / Shutterstock.com)

文・オトナライフ/提供元・オトナライフ

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