飲料用の使い捨て容器の削減につなげようと、サッポロ不動産は9月1日(金)から3カ月間、同社が運営する恵比寿ガーデンプレイス(東京都渋谷区)で働く人を対象とした飲料容器のシェアリングサービスの実証実験を行います。
シェアする飲料容器はステンレス製で、運営側で洗浄して再び貸し出す仕組み。同社は「時代に先駆けたサステナブルでスマートなオフィスライフを提案したい」と意気込んでいます。
施設で働く人先着300人が対象
実証実験でシェアする飲料容器は、専用の機器を介して貸出しや返却を行います。
恵比寿ガーデンプレイス内で働く人のなかから先着300人が対象。選ばれた人は事前登録を行い、そこで得られたQRコードを使用することで飲料容器を借りられるようになります。
恵比寿ガーデンプレイス内のカフェ店舗でテイクアウト用として使用したり、オフィス内でのマイカップの代替として利用したりといった用途などでの活用を想定しているそうです。
飲料容器を返却する際も、QRコードを専用の機器にかざして認証を行ったうえで戻すことができるそうです。
容器持ち込みで20~100円割引も
初期登録料は実証実験のため無料に。利用料は月300円ですが、初月は無料となります。
恵比寿ガーデンプレイス内の店舗に今回の飲料容器を持ち込んでテイクアウトすることで、20~100円ほどの割引が受けられるそうです。
飲料用使い捨て容器の削減や飲料代の節約などを目的にマイボトルやマイカップの持参の動きは広がってきていますが、一方で持ち運びの不便さや戦場の手間を感じる人もおり、継続利用をあきらめてしまうといったことも起こりがちです。
今回の実証実験は、そうした課題を解決することを目指して行われます。
「サービスの事業展開目指す」
同社は、「出社時にいつでも自由に清潔な容器を借りることができ、持ち運びや洗浄の手間がなく、自分が飲みたい飲料を楽しんでいただける飲料用容器のシェアリングサービスの事業展開を目指し、実証実験を行います」と説明。今後の事業化を見据えて検証を行っていくそうです。