貯蓄や生活費以外の資金をすべて投資に回すと、急遽お金が必要になったときにNISAで運用しているお金を引き出すことになりかねない。マイナスになっているタイミングだと損をしてしまうので、投資は余裕資金で始めよう。
注意点2:リスクの高い商品への投資
非課税のメリットを活かすために「増えやすい」商品に投資をしたいところだが、増えやすい商品は「減りやすい」という側面を持つためリスクが高くなる。
運用が上手くいかずにマイナスになってしまうと非課税の利点を活かせないので、リスクの少ない商品で運用していくことをおすすめする。
注意点3:マイナスを抱え続ける
新NISAは現行NISAと同様に、投資で損をしたときの損益通算や繰越控除といった制度を利用できない。そして期限が無期限となるために、マイナスになっても「いつか値上がりするだろう」という希望的観測のまま持ち続けてしまいやすい。
新NISAでは売却することで非課税枠が復活するため、マイナスになってしまったときは適度に損切も検討しよう。
新NISAは投資がしやすくなるが無理は禁物
新NISAでは投資がしやすくなるため、投資資金を増やす、新たな投資にチャレンジするということもあるだろう。やってはいけないことを理解したうえで上手に活用していこう。
文・阪田順子(ファイナンシャル・プランナー)
保険会社での営業、一般企業の経理職などを経て、2020年にファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用や株式投資の講座を開講。投資を中心にお金にまつわる記事の執筆・監修を行う。
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