アーティストMAOKA UEDA氏が東京で初めての個展「The Catcher in the Mirage」を、青山MA5 GALLERYにて9月16日(土)~9月24日(日)の期間に開催する。
同展では新作15点を発表。蜃気楼のように儚く実態のないイメージをキャラクター化する、MAOKA UEDA氏が描くアートを堪能しよう。
MAOKA UEDA氏の個展を東京・青山で開催
MAOKA UEDA氏が、英・ロンドンにてアートとグラフィックを学んでいた当時、突如として目の前に現れた、見えるはずのない曼荼羅模様。その正体を確かめるために絵に落とし込むことを試みているという。
見える線を中心から螺旋状に繋げ合わせていくと、生き物のような物体が黄金比を保ちながら徐々に浮かび上がってくる、そんな一連の作業についてMAOKA UEDA氏はこう語る。
「記録し物質化しなければそれらは存在しないまま、まるで蜃気楼のように姿を消してしまう。キャラクター化すること、それは私にとって昇化であり、道化であり、象徴化でもある」。
東京で初めての個展となる同展では、MAOKA UEDA氏が作品を描き続けるための永遠のテーマであり、また自身が絵を描き続ける最中のその様を「The Catcher in the Mirage(蜃気楼の中のキャッチャー)」というタイトルで表現し、曼荼羅シリーズをはじめ、その他スタイルの作品や油絵なども展示予定。
点から線、線から面、そして個展ならではの面から空間へと広がる世界を感じてほしい。
The Catcher in the Mirage/蜃気楼の中のキャッチャー
MAOKA UEDA氏による同展についてのコメントの一部を抜粋して紹介したい。
「人はなぜ絵を描くのだろう。絵は古来、出来事を伝えるための”記録”のような役目をも担ってきた。しかし現代では、出来事を記録するにはカメラがあり、動画を撮ることもできる。そんなハイテクな世の中でも未だに記録できないものもあると私は思う。(中略)
一瞬頭によぎるもののほとんどは忘れられ、脳細胞の奥深くへ沈んでいってしまう。実在しないものが見えたとしたら、記録し物質化しなければそれらは存在しないまま、まるで蜃気楼のように姿を消してしまう。(中略)
表現の幅は自由であっていいはずだ、ただふわりと飛んでいる蝶々の羽をそっと摘んで捕まえるように、自分の目に映り漂う曲線やイメージをとらえ、それらに個性(キャラクター)を与えたい。それが、私が絵を描く理由だ。」
デジタルなものが溢れる現代で人はなぜ絵を描くのか。同展でその答えが見つかるかもしれない。
「The Catcher in the Mirage」MAOKA UEDA
会期:9月16日(土)~9月24日(日)
時間:12:00-20:00 ※最終日のみ19:00まで
会場:MA5 GALLERY
所在地:東京都港区南青山5-10-17
入場料:無料
(hachi)
※やむを得ない事情により内容が変更する場合がある