中古車を探しているときにときたま出会うのが「事故車」です。車両本体価格が安いことが多く魅力的なものですが、「事故車でも大丈夫なのかな?」と思われる方は多いでしょう。そこで今回の記事では、事故車のメリットとデメリットに加え、購入しても問題がないのかという点について詳しく解説していきます。

事故車は購入しても問題ない?
クリーンデバイステクノロジー8/25日 公開分

事故車とされている車を購入しても、問題があるとは言い切れません。

中古車業界での「事故車」とは、必ずしも事故を起こしているものではなく、フレームやパネル、フロア部分、トランクフロアなどに修復歴がある車のことを指します。

もちろん本当に事故を起こして修復された車も含まれるため、衝撃によって部品が破損していたり、弱ってしまっていたりする可能性はあります。

しかし特に問題がない場合も少なくありません。

つまり事故車を購入しても問題がないかどうかは、購入する方の目利き次第ということです。

もし車を見る目があるなら、事故車を購入しても問題がないでしょうが、車の知識がない方が、特に注意をせずに事故車を購入するのはリスクがあるといえるでしょう。

事故車を購入するメリット
クリーンデバイステクノロジー8/25日 公開分

同じ中古車であれば、事故車ではないほうが良いと思われる方が多いのではないでしょうか。

しかし事故車には次のような2つの魅力的なメリットがあります。

車両価格が安い

事故車のメリットとして、車両価格が安いことがあげられます。

同じ車種・年式・走行距離の車であれば、一般的な中古車よりも事故車の方が車両価格が安くなることが多いものです。

できる限り費用を抑えながら車を購入したいと考える方にとって、事故車の価格の安さは大きなメリットだと感じられるのではないでしょうか。

既に事故しているため心理的余裕が生まれる

次にご紹介するメリットは、事故車であるため心理的な余裕が生まれることです。

たとえばもし新車を購入したとして、運転しているときに「ぶつけてはいけない」「事故をしないようにしないと」というプレッシャーを感じてしまう方は少なくないでしょう。

もちろん事故へのプレッシャーは「安全運転」といういい影響をもたらすともいえますが、常にプレッシャーを感じていると、車に乗るのがストレスになってしまうかもしれません。

その点中古の事故車であれば、「すでに修復歴がある」という心理的な余裕によって、ストレスを感じずにドライブできる可能性が高まります。

車両価格が安いことも、ストレスが少なくなる理由のひとつです。

初めて車を購入する初心者の方などには適した車でしょう。

事故車を購入するデメリット

事故車のメリットについて解説してきましたが、もちろんデメリットとなるポイントもあります。

事故車を購入しようか検討している方は、次のようなデメリットも知ったうえで購入について判断してください。

修理代が必要な可能性がある

事故車のデメリットとしてまず、修理代が必要になる可能性があることがあげられます。

もし本当に事故を起こした車であれば、修復されていない部分にも損傷があることも考えられ、乗っているうちに弱ってくる可能性があるでしょう。

つまり状態によっては、新車や通常の中古車よりも弱っている箇所がある可能性が高く、修理費用が余分にかかることが考えられるということです。

車両本体価格が安い事故車を購入しても、のちの修理代がかさんでしまっては意味がありません。

強度が落ちている可能性がある

強度が落ちている可能性があることも事故車のデメリットとなります。

事故車ではない車であれば、メーカーの安全基準に則ってつくられているはずです。

しかし本当に事故による衝撃を受けた中古車であれば、どこかのパーツに損傷が加わり、強度や安全性が落ちている可能性があります。

安全面が低下しているかどうかは目視だけで判断できず、車に対する知識がない方には見分けることが難しい部分でしょう。

売却価格に期待できない

事故車を購入して、乗り換えで売却しようとしたときに、売却価格が期待できないこともデメリットのひとつです。

ご自身が事故を起こしたり、修復したりしていない場合でも、次の査定では「事故車」として扱われるため買取の査定額は期待できません。

中古車としては売却価格をつけてもらうことは難しいですが、売却することは可能なので、査定価格がつかなくても良いという方であれば問題ないデメリットでしょう。

事故車はメリットあり!ただし修復歴車の購入は慎重に
クリーンデバイステクノロジー8/25日 公開分

中古車市場での厳密な基準に沿うと、「事故車」と「修復歴車」の2種類があり、「修復歴車」の方が購入のリスクは高いといえます。

事故車とは骨格部分には問題がなく、過去に事故を起こして損傷したことがある車を指すことが多いものです。

デメリットもありますが、車両価格が安いこと、運転へのプレッシャーがないことなどのメリットもあります。

一方修復歴車とは、事故を起こしていなくても、車の強度を維持する役割を果たす、骨格部分を修復したことがある車のことを指します。

つまり修復歴車よりも事故車のほうが、車の強度は保たれていると考えられるでしょう。

いずれも購入することに大きな問題はありませんが、修復歴ありの車では強度が落ちている可能性があったり、購入後に新たな修理が必要となったりすることもあるため慎重になることが大切です。

事故車にはデメリットもあるがメリットもある
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中古車市場では「事故車」「修復歴車」が出回ることがありますが、事故車にはデメリットがあるもののメリットもあります。

購入するのが危険というわけではなく、車についての知識がある方が見て購入するのであれば、メリットの方が多く感じられるのではないでしょうか。

ただし事故車も修復歴車も、細かな部分のメンテナンスまでは行き届いていないことが少なくありません。

たとえば乗ってエアコンをつけると、エアコンから悪臭がする、冷風が出ない…ということもあるでしょう。

事故車の購入後はまず、細部を確認することが大切です。

そしてカーエアコンの不具合があるようなら、『カーエアコンの故障診断方法とは?冷えない時の対処法もチェック』にて故障の診断方法を解説していますので、参考にしながら快適な車へと仕上げていきましょう。