キャンプ用品を車に収納、積載する時に積み方で悩ましくなったり、必要な道具を取り出す時にどこに収納したのか分からなくなる事があります。キャンプ用品は車にキチンと整理して収納する方法があり、安全な積み方もできます。本記事はその収納テクニックや積載方法の紹介です。
目次
キャンプ用品の収納は危険な積み方はダメ
車載するキャンプ用品は積み方しだいで危険になる
キャンプ用品は車で持参する人がほとんどですが、キャンプ用品はあると便利なものが多く、どうしても荷物は増えがちです。しかも、重い道具もあり、軽くて柔らかい素材の用品なども混じっています。
そんなキャンプ用品を車に積載する時、積み方を考えずに柔らかいものの上に重いものを載せるなどをすれば、車のブレーキをかけた時に荷物がくずれやすくなり、危険な状況になることがあります。
車の天井の高さやトランクの広さで積み方に工夫を
キャンプでよく使われる車にはSUV車、ミニバン車、キャブバン車など、軽自動車から大排気量の車までさまざまあり、高さや広さにもかなり違いがあります。
ですので、その車ごとの天井の高さやトランクの広さに応じて積み方を工夫、整理し、安定した収納をするようにしましょう。
キャンプ用品の積み方の基本は種類ごとの整理から
キャンプ用品の積み方の基本は種類ごとの整理から始めます。ガラスや陶器などの壊れやすいものは、クッション材で包んでひとまとめにしたり、調味料は調味料でまとめるなどの方法で整理しましょう。
ここからは、その整理の仕方と積み方や収納テクニックのご紹介していきます。(本記事は2023年7月19日時点での情報を基にしています。)
キャンプ用品はコンテナなどに収納して積載
種類別に収納したコンテナをトランクに積載
キャンプでは自然の中での食事や、寝泊まりのための道具が必要です。特にファミリーキャンプやアウトドアレジャーも兼ねたキャンプでは荷物も多くなります。
ですので、収納で大切になるのがコンテナボックスの上手な活用です。分類した調理道具やテントまわりの小物などを種類や用途ごとに分けてコンテナボックスに収納すれば、トランク(ラゲッジ)に有効に活用できるスペースも生まれます。
コンテナを重ねる積み方でピッタリ収納
車のトランクスペースにキャンプ用品を積載する時は安全な走行を意識をした工夫が必要となります。ボックスやコンテナを何段か重ねても、崩れる危険のない積み方ができれば安心です。
積み方のコツは、蓋が付いていて、重ねて積んでも強度的に問題のないボックスを選ぶこと。積む時は、下にするボックスと上に載せるボックスが同じくらいの大きさのものを重ねるようにすると、収まりがよくなります。
コンテナに間仕切のある収納ボックスを使う
キャンプ用品にはさまざまな種類があり、同じ種類のものはまとめておかないと使う時になってもなかなか探せないことがあります。
そうならないようにキャンプ用品は使用頻度を考えながら種類別に分類し、使用頻度の低いものはコンテナの奥の方に、高いものはすぐ取り出せる場所に収納します。コンテナボックスは間仕切りのあるタイプや、大容量かつ折りたためて組み立てが簡単な重ねて積めるボックスをおすすめします。
整理整頓して安全な荷積みを
車のトランクにキャンプ用テーブルを積載
車のトランクルームの荷物の積み方次第では、バックミラーで後方が確認できなくなることがあります。
キャンピングカーなどもバックミラーでは後方を確認できませんが、その分、大きめのサイドミラーがついていますので、慣れれば問題なく運転できるので大丈夫です。ですが車にあまり慣れていない方は、サイドミラーとバックミラーの両方が見えたほうが、より安全な運転ができます。
バックミラーが見やすいようにトランクにテーブルを積載
バックミラーが見えるようにするには、トランクにテーブルを広げて積み、荷物を上下に分けて整理収納する方法がおすすめです。もちろん重いものはテーブルの下に、柔らかいものや軽いものはテーブルの上に載せる積み方をしましょう。
そうすれば荷物も整理しやすくなりますし、荷物と天井との間のすき間も作りやすくなります。積み終えたら出発前にバックミラーで後が見えるかを確認しておくと安心です。
トランクに棚を作るのもおすすめで
整理収納した積み方をするためにトランク内に棚を作ってみてはいかがでしょうか。トランクルームの大きさや手持ちのキャンプ道具に合わせて作れますので、より安全にピッタリ収納できるようになります。掲載動画とともに二つの方法のご紹介です。
トランクに置く収納棚をイレクターパイプでDIY
トランクの収納では棚を作る方法が有効です。キャンプや車中泊の広がりもあり、アウトドア好きな車のオーナー達がイレクターパイプのDIYでさまざまな収納アイテムを製作しています。
掲載動画が参考になりますが、トランク内に収める収納棚を、受け小物やジョイントパーツが豊富でカスタマイズしやすいイレクターパイプで作ってみましょう。天板用の板とパイプカッターが必要ですがコスパよく作れますので挑戦されてみてはいかがでしょうか。
木製棚のDIYでキャンプ道具をピッタリに整理収納
トランクに整理収納するアイディアには木製の棚を作るDIYもあります。合板とパイン材でトランクに合わせて側板を作り、それにパイン材をビス止めした天板を載せるだけなので簡単です。
材料も2種類だけで、ネットやホームセンター、DIY専門店で買い求めることができます。掲載動画を参考に1817×907mmのOSB合板をトランクの高さや幅に応じてDIYし、手持ちのキャンプ道具に合わせた棚を作ってみてはいかがでしょうか。
車の装備にプラスして収納積載する方法
車の装備を利用してキャンプ用品を整理収納
キャンプに人気の車としてSUV、ミニバン、キャブバンなどがあることを前述しましたが、それらの人気車種にはカー用品メーカーがアウトドアレジャー向けのさまざまなオプションを販売中です。
人気車種には室内空間を安全快適に使うためのアイテムがありますし、キャンプ用品を扱う企業もそれらの装備を活かして、整理収納できるギアを開発しています。ここでは車のヘッドレストポールの利用と前席の隙間を利用するやり方のご紹介です。
ヘッドレストポールにバーを使って荷物を収納
掲載動画はヘッドレストにシートバックポケットを取り付けた参考動画ですが、ヘッドレストのポールにヘッドレストバーも取り付けられます。バー取り付けの利点は、荷物やキャンプ道具、アウトドア用品を吊るしたり掛けたりできるところでしょう。
バーはポールに簡単に取り付けでき、さまざまな使い方ができて便利です。2セット使えば釣竿なども収納可能で、荷物を置く、立てるなどができますしアイディア次第で便利さが広がるアイテムとなります。
車にシートフックを付けてキャンプ用品を収納
ヘッドレストポールや車内装備を使った収納には、シートフックを使ってキャンプ道具や小物を収納する積み方もあります。
車用シートフックも ヘッドレストポールに取り付けて、バック、かばん、傘、子供のおもちゃ、水筒などを掛けることができます。取り付けも簡単で、掛けて収納してしまえば運転中に荷物が転がることもなく安全です。場所をとらず小物収納にピッタリ感があり、車内の収納不足を補ってくれます。
シートサイドポケットを利用して小物を収納 運転席左側、助手席右側のすき間を利用して小物類を整理収納できる便利なアイテムにシートサイトポケットがあります。センターコンソールとシートすき間を利用するので、すき間がどのくらいでるのかを測ってから手配しましょう。
シートサイドポケットには携帯電話、現金、カード、鍵、リモコンなどの収納をします。小物類をどこに置いたか忘れることがなくなり便利なのでおすすめです。
車内の高さを利用して天井部分に収納
天井のデッドスペースに荷物を収納するテクニック
キャンプによく使われるミニバンやキャブバンなどは車内の高さが高いので、車内高を利用してキャンプ道具を整理収納する積み方がおすすめです。二つの方法をご紹介しますので参考にされてはいかがでしょうか。
軽い荷物なら天井収納ネットがピッタリです
天井収納ネットの名称で販売されていますので、掲載動画を参考にすれば車のアシストグリップ4か所にベルトで取り付けができ簡単です。
本体部分はネット状につくられていて、ファスナーがついたポケット状になっています。ですので、小物を収納しても落ちてこないので安心です。使わない時はたたんでコンパクトに収納できます。
耐荷重の大きなインテリアバーを利用する方法
車内高を利用して天井部分を使う収納テクニックには耐荷重の大きなインテリアバーを使って少し重いキャンプ用品を積み込む方法があります。
上の動画ではインテリアバーを取り付けて、その上にメッシュパネルを結束バンドで固定するテクニックを紹介していますが、メッシュパネルは本来の使い方ではないので、キャンプ用品の積載については自己責任でご使用ください。
メッシュラック用のメッシュパネルがおすすめ
前項で紹介のインテリアバーにはメッシュラック用の別売りメッシュパネルがピッタリです。インテリアバーに結束バンドでしっかり固定し天井収納として使います。インテリアバーの耐荷重は大きいものが多く、少し重いキャンプ用品でも積載可能なのでおすすめです。
シート下収納やトランクネットを利用する
シート下の空きスペースに収納
シートアンダートレーの参考動画を掲載していますが、車のシート下の空きスペースに収納するテクニックです。シート下にトレイを置いて必要だけれども頻繫には使わないキャンプ用品の収納に適しています。
シートは前後にスライドさせてポジションを決めますのでトレイがスライドに干渉しないように注意してください。そして、運転席下は使わずにすべり止めのついたトレイを選び、ブレーキをかけてもトレイが出てこないようにします。
キャンプ用品をトランクネットで押さえる積み方
キャンプ用品をさまざまなテクニックを使って収納しても、1~2泊だけでもファミリーキャンプなどでは本当に荷物が多くなります。
車内の積載スペースで一番広いトランクに荷物を詰め込みすぎ、バックドアを開けた時に荷物が崩れてキャンプ用品が汚れてしまうことがあります。そうならないよう、荷物が多い時はくずれ防止にトランクネット(ラゲッジネット)を使いましょう。のびるゴムのメッシュネットタイプが使いやすくおすすめです。
車の屋根の上に収納スペースをつくる
車の屋根の上も有効に活用する
ここまで車内のスペースを有効に活用して収納スペースをつくり、危険にならない収納テクニックを紹介してきましたが、ここからは車の屋根の上を利用する方法をご紹介します。
レール不要のルーフバッグを使ってみる
ルーフレールのいらないルーフバッグの紹介です。もちろんルーフレールが付いていればレールを活用することもできますし、トランクを屋根の上に設置したと同じようにキャンプ道具を積載できます。取り付け方法は掲載動画を参考にしてみてください。
大容量のものが多いのですが、折りたたんで保管できますし、完全防水になっていて道中の雨も気にならないのでおすすめです。
ルーフラックキャリアを付けキャンプ道具を積む
車の種類にもよりますが、車高が気になる方やキャンプ道具はあまり多くないが車内の収納は無理という方におすすめなのがルーフラックキャリアです。
ベースキャリアが必要で荷物はネットやベルトで固定します。ルーフラックは積載量が大きいものが多く、ほとんどがベースキャリア取り付け用フィッティングキット付きです。製品サイズは各種ありますが、車高が気になる方に向いてます。
容量の大きいルーフBOXを利用する
地上からの全体の車高が高くてもいい方や大きめの容量が欲しい方はルーフBOXを取り付ける方法がおすすめです。取り付け方は掲載動画が参考になりますが、キャンプや釣り、スノーボード、スキーなどアウトドア好きにはもってこいのギアを収納できます。
大きいものは520Lぐらいの容量がありますし、しっかりロックができますので安心です。
車の屋根上にキャンプテントを設置する
車の屋根上にキャンプテントを設置してはいかがでしょうか。これまでは価格の高いものが中心でしたが、コスパのよいタワー型のルーフテントなども販売されています。
スムーズにテントにする油圧昇降式が多く、屋根上での設置も心配ありません。メーカーによって仕様が違い、車に合ったテントを探す必要はありますが、掲載動画も参考に探してみてはいかがでしょうか。部屋を屋根の上に収納していると同じで直ぐに設営できるのでおすすめです。
車に道具を積んでキャンプに行こう!
キャンプをはじめとするアウトドアレジャーの需要が増えるとともに、キャンピングカーやSUV車が増え、キャンプ場も広がりを見せています。さらに、キャンプ用品もどんどん進化していて、簡単に使えるギアも多く、しかも安全重視です。
ですのでキャンプ初心者でも現地のルールを守り、キャンプギアを正しく使えば、豊かな時間を楽しく過ごせるでしょう。本記事を参考にして、収納テクニックをマスターしたら道具を積んでキャンプに出かけてみませんか。
文・makoji-/提供元・暮らし~の
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