もし宇宙人が本当に地球に来たと仮定して、正式に会うとなったら地球人の代表としてホワイトハウスでアメリカ大統領が出迎える……というのは創作の世界でありがちな展開だが、現実にはどのような構図になるのだろうか。

 こういった宇宙人との「ファースト・コンタクト」については実際に検討されてきたことではある。映画監督でありミュージシャンでもあるマーク・クリストファー・リー氏は、ファーストコンタクトについて自身が監督したドキュメンタリー映画『God Vs Aliens』にて非常に興味深い提案をしている。それは宇宙人自身が高度なAIである、ないしは高度なAIを先遣隊として送り込んでくるという可能性だ。もしこの仮定が正しければ、人類はより円滑に接触することができるかもしれないという。

 ちなみにこの映画では、宇宙人の決定的な証拠が発見された場合、世界中のさまざまな宗教がどのように反応するかについても語っている。

「宗教的な人々やグループは、宇宙人を神の再臨と見るかもしれないし、アメリカの携挙運動のように反キリストと見るかもしれない」とリー氏は語る。

 実際、バチカンの高官の中には、異星人の来訪について知っていると主張する者さえいるという。バチカンの神学者であるコラード・バルドゥッチ司教は、「地球外生命体とのコンタクトは現実に起こるであろう現象です」と語っており、「バチカンは、メキシコ、チリ、ベネズエラなどの各国の大使館から、地球外生命体やその人類との接触に関する多くの情報を受け取っている」と明らかにしている。宗教は人類のアイデンティティを構成するものだが、宇宙人という存在に対してどのような見解や解釈を示すかは、その時にならないとわからないかもしれない。

『God Vs Aliens』は、8月10日にイギリスのAYOZATで初公開され、アマゾン・プライムでもまもなくストリーミング配信される。

参考:「Unexplained Mysteries」

文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

提供元・TOCANA

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