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原状回復のための費用が発生することもある
精算を避けたいならクローズドエンド方式で契約するのがおすすめ

原状回復のための費用が発生することもある

喫煙者はカーリースできないの?営業担当者が教える“返却時の高額請求リスクを回避する賢い方法”とは
(画像=©︎carbondale/stock.adobe.com、『MOBY』より引用)

基本的にリース契約終了後は車両を返却することになりますが、返却された車両は再度リースに回したり、レンタカーとして使用したり、中古車として販売したりします。

そのため、契約終了時は”原状回復”をして車両を返却するのが基本です。

もちろん経年劣化は考慮されますが、喫煙によって汚れや臭いが付いた車は、価値が下がることがほとんどでしょう。返却時の査定金額が想定していた残価を下回った場合は、その差額分を請求されることとなります。

つまり、日常的に車内で喫煙していた場合、査定金額と想定していた残価の差が大きくなり、高額な精算金を求められることもあることを考慮しておく必要があります。

また、電子タバコの場合、紙タバコよりも臭いは軽減されますが、それでも「タバコ臭」を感じる非喫煙者も少なくありません。

カーリース会社によって最終的な判断は異なりますが、タバコの臭いが染み付いているとなれば「喫煙車」とみなされ、原状回復に要する費用を請求される可能性もあるため注意しましょう。

精算を避けたいならクローズドエンド方式で契約するのがおすすめ

喫煙者はカーリースできないの?営業担当者が教える“返却時の高額請求リスクを回避する賢い方法”とは
(画像=©︎metamorworks/stock.adobe.com、『MOBY』より引用)

車内での喫煙が確定しているのであれば、リース契約をクローズドエンド方式にするのがおすすめです。

上記のように、査定金額と残価の差額精算が発生する契約方式は「オープンエンド方式」と呼ばれています。

この方式では車の残価が公開され、査定価格が残価を上回った場合には差額を受け取ることができますが、逆に査定価格が残価を下回った場合は、差額を精算しなければなりません。

つまり、喫煙によって内装が汚れ、原状回復の費用を要する場合は、その費用を追加で支払う必要があります。

対して、「クローズドエンド方式」は、オープンエンド方式とは違い、残価は公開されず、査定価格と残価の差額分を精算しない方式。法人契約で用いられることが多いものです。

筆者知り合いのカーリース会社営業担当者によれば、「喫煙などによって追加料金の発生を心配される方は、クローズドエンド方式でのカーリースをおすすめします。

この方式では、査定価格が残価を上回った場合の差額が戻ってくることはありませんが、下回った場合の差額分の精算も発生しません。

車両に多大なダメージを与えた場合を除き、契約者側が差額分を精算する必要はありませんので、『できるだけリスクを避けたい』という方に向いています。」とのこと。

ただし、クローズドエンド方式では、残価の責任はカーリース会社にあるため、リスクを考慮して残価を低めに設定することがほとんど。そのため、月々の支払額はオープンエンド方式と比べると高くなります。

しかし、極端な例を言えば、クローズドエンド方式では契約終了時に査定金額が0円になっていたとしても契約者側の負担はないため、大きな出費の心配をせず、安心して乗ることができます。

オープンエンド方式の場合、月々の支払額は安くなるものの、差額分の精算が発生するため、車内でタバコを吸う方は、クローズドエンド方式での契約も検討してみるとよいかもしれません。

文・成田 佑真/提供元・MOBY

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