DNA型と言ってもわかりにくいが、血縁関係のない他人を比較すると数百万-1千万か所も遺伝暗号が異なっている。これをDNA多型と呼ぶが、すでに膨大なDNA多型情報が収集されている。親子や兄弟姉妹では50%のDNAを共有しているので、DNA多型を比較することで、かなりの確率で判別が可能だ。祖父や孫では25%共有している。

理論的には可能だが、血縁者が見つからなければ、これもできない。やはり、不幸な災害の犠牲になった方々を、血縁者が弔えるようにしてあげて欲しいと思う。犠牲者のご冥福を心からお祈りしたい。

編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2023年8月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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