私の周りにいる人たちを見ていると、成功(自分のやりたいことを成し遂げること)に必要なのは、どうやら頭の良さよりも馬鹿になることのような気がしてなりません。

むしろ、頭が良いことは、成功の妨げになるとさえ感じます。

というのは、頭の良い人は何かをする前に、まずリスクから考えます。失敗するとどうなるか、最悪のシナリオはどうなのかなどと、あらゆる可能性を検討して、慎重に判断するのです。

しかし、変化の激しい今の世の中において、過去の経験やデータを基にあれこれ考えても、そもそもインプットが間違っているわけですから、アウトプットも正しくなる訳がありません。

逆に、馬鹿になれる人とは、あまり物事を深く考えず、取り敢えずやってみる。だから、始めることのハードルは高くありません。

失敗することもあるかもしれませんが、その中のいくつかは大きな成功につながります。トータルで見ると、失敗より成功からのリターンが圧倒的に大きくなるという訳です。

実は、世の中の多くのは人は、リスクを過大評価しています。実際にやってみると、それほど失敗しないことでも、始める前から諦めてしまうのです。

あれこれやらない言い訳を考える頭の良い人よりも、あまり考えずまずやってみる馬鹿になれる人が成功する。これは当たり前と言えば当たり前のことです。

そう言えば、プロレスラーの枠を超えて活躍したアントニオ猪木氏も「馬鹿になれ」と言っていました。

彼の引退メッセージでは、こんな言葉をファンに贈ったそうです。