自動車業界に与えた影響

頭文字Dの人気は自動車業界にも、さまざまな影響を与えました。まずは、登場車種が中古車市場で高騰します。
AE86やRX-7(FC、FD)、初期のランエボなど、すでに10年以上が経過していたモデルが、中古車とは考えられないような高値で取引されています(AE86以外は、頭文字Dだけの影響とは言えませんが)。
そして2012年にはなんと、小型FRスポーツカー「トヨタ 86(ハチロク)」が発売されました。頭文字Dが存在してなければ、86の名前はきっと違ったものになっていたでしょう。
ドリフト競技が定着

もうひとつの大きな影響は、モータースポーツとしてのドリフト競技、全日本プロドリフト選手権(通称D1グランプリ)が2001年より開催されるようになったことです。
ドリフト走行におけるテクニックや芸術性、迫力などを争うD1グランプリは、当初こそアマチュアレースにとどまっていたものの、年を追うごとにエントラント、観客ともに増加。2004年からはメーカーワークスの参戦も始まり、モータースポーツの1カテゴリーとして認知されるようになりました。
またドリフト人気はアメリカにも飛び火し、2004年に「フォーミュラ ドリフト(Formula Drift)」が発足。2008年からは、アジアシリーズも開催されるほどになっています。
ちなみにフォーミュラ ドリフトは、映画「ワイルドスピード」のヒットを受けて開催が始まったといわれ、その源流はやはり頭文字Dにということになるでしょう。
日本のみならず、世界中でさまざまなブームを起こすことになった頭文字D。自動車という道具の楽しみ方が変わりつつあることを考えると、今後こういった作品は出てこないかもしれませんね。
提供元・CarMe
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