1970年式「タイプ1」には、「BUG MAX」で組んだ1,200ccモーターにスーチャーを組んでドライブを楽しむ!
茨城県つくば市で「CAFE4 (カフェヨン)」を奥様と数年前から経営するKさん。19歳のときからVWに乗り、”同い年”の1970年式「タイプ1」を購入。キャルルックという魅力にはまった1人である。昔から雑誌でビートルの記事を読んできた世代でもあり、マイク・スミスが1,775ccの小排気量で活躍していたことを鮮明に覚えていた。
Kさんは”カルマン・ギア”、’63年式タイプ1乗ってきたが、仕事が忙しくなってしばらくVWからは降りていた。しかし自分と同じ年の1970年式、しかもシングルナンバーの話があって、このクルマに運命を感じて購入することを決めた。1,200ccのエンジンを搭載したクルマは、オーバーホールが必要だったが、それもチャンスと考え、スバルサンバーに使われるAMR300スーパーチャージャーを自分で購入。ドラッグレースで名を馳せている「BUG MAX」に過給機をもってチューニング依頼したという。









スーパーチャージャーは低回転時でも加給ができるほか、構造がシンプルなので改造が最低限で組めるとういうのがメリット。あまりエンジンを高回転で回さなくても加給できるため、ストリートでもその魔力を十分に堪能できるのがおもしろいのだという。
「BUG MAX」でチューンされたエンジンは、1,200ccをベースにワンオフ製作したアダプターにてAMR300を装着、カムシャフトをENGLE製W100に。インテリアはタコメーターと油温メーターを追加して、ステアリングをFLAT4 GTステアリングに変更しているが、あくまでもストックのようなスタイルをキープしていることがわかるだろう。ホイールはFLAT4スプリントスターを履いている。
2020年8月に完成したエンジンは、ドラッグレースでそのパワーを実感しているという。体感としては1,641ccのエンジンを搭載したようなイメージ。しかも細かな調整は特になく、レース場でマフラーを交換してレースに参加するというじつに扱いやすいエンジンになった、とはKさん。
普段、ストリートでのドライブも気負いすることなく乗りやすいエンジンだというタイプ1は、自走でドラッグレースに参加するほかVWのカーショーにも参加するなどSHOW&DRAGを楽しんでいる。
Special thanks to BUG MAX: phone/0299-32-0063
『LET’S PLAY VWs Vol.61』掲載

Photo/Masatake-ISHIKO (石河正武)Text/Jun-ISHIHARA (石原 淳)
文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB
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