
2022年、フィンランドのマクドナルドは、若者の労働力獲得に向けて独自の制服コレクション「マックドリップ(MacDrip)」を制作した。雇用促進のために魅力的なユニフォームでアピールするという戦略は、Z世代の価値観を反映させた新しいエンプロイヤーブランディングとして注目されている。
デザインを担当したのはヘルシンキで活動する若手デザイナー、ジミ・ヴァイン(Jimi VAIN)。モードストリートな雰囲気のデザインはまさにZ世代の流行を捉えている。
また、近年企業イメージで重視されるサステナビリティにも取り組んでいる。「マック・ドリップ」では100%リサイクル素材を使用しており、廃棄されるはずだった制服が活用された。
コレクションを披露するファッションショーがヘルシンキ市内の店舗で開かれ、その様子がティックトックで配信されたことで話題を呼んだ。実際にこの制服を着て働くことはできないが、スタイリッシュなコレクションに憧れた若者から採用申込が殺到。結果、応募者数を63%増加させることに成功した。
見た目のクールさを大切にするZ世代の価値観を上手く捉えた企画だ。若者に「働きたい」と思わせるユニークなアイデアは、今年に入り日本でもSNSを通して反響を呼んでいる。
文・鈴木有咲/提供元・SEVENTIE TWO
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