3COINSの「高音質イヤホン」は価格差11倍以上のSHUREとどのくらい音質が違う?

それでは、3COINSの高音質イヤホンを実際にスマホに接続して音質を確認してみましょう。

まず、3COINSの高音質イヤホンは、SHURE「SE112」と同じカナル型です。柔らかいシリコン製イヤーピースを耳の奥まで入れるので、十分なフィット感もあります。

3COINS(スリコ)で550円の「高音質イヤホン」を価格差11倍の「SHURE」と聴き比べてみた!
こちらが3COINSの高音質イヤホンを耳に入れたところです。イヤーピースを押し込めば十分なフィット感を得られます(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)

ただし、SHUREのイヤーピースは低反発枕のような密着性の高いウレタン製なので、遮音性は格段に上です。通勤電車では外部の騒音の入り方がかなり違うのです。

実際にボーカル曲を中心に音楽を聴いてみると、3COINSの高音質イヤホンは、この手の安いイヤホンにありがちなボヤッとした音ではありません。

多少、高音がシャワシャワしているのが気になりますが、低重音もそこそこ響いており、ボーカルの声はハッキリと聞き取れます。

全体的に高音、中音、低音のバランスが取れているので、さすがに“高音質”と名乗っているのは伊達ではないと関心しました。

3COINS(スリコ)で550円の「高音質イヤホン」を価格差11倍の「SHURE」と聴き比べてみた!
今回は、3.5mmステレオミニプラグが接続できるOPPOReno5Aでボーカル曲を中心に音楽を聴き比べてみました(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)

続いてSHURE「SE112」のほうを聴いてみます。こちらは、楽器の一つひとつの場所が分かるほどクリアに聞こえて、3COINSの高音質イヤホンよりも全体的に解像度が高いのが分かります。

もちろん、高音やボーカルの声の響きもよく艶があります。エントリーモデルとはいえ、さすがに高級ブランドのSHUREだな、と改めて納得させられました。

というわけで、通勤電車のなかでスマホの音楽を聴くというシチュエーションなら、遮音性や音質の面で、やはり11倍以上価格が高いSHURE「SE112」のほうが、3COINSの高音質イヤホンよりかなり優れていると言えます。

3COINS(スリコ)で550円の「高音質イヤホン」を価格差11倍の「SHURE」と聴き比べてみた!
SHURE「SE112」は遮音性が高いので電車のなかで使うには最適です。もちろん、高価なだけあって、音の解像度も高く、とくに3COINSの高音質イヤホンよりも高音の伸びが違いました(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)

とはいえ、3COINSの高音質イヤホンはたった550円であることを考慮すれば、音のバランスがよくコスパに優れたイヤホンだと言えます。

普段から高級イヤホンを使っている人は、高音の伸びのなさに不満を感じるかもしれませんが、多くの人は「これで十分」だと感じるでしょう。

とりあえずワイヤードイヤホンを格安で購入したいということなら、3COINSの高音質イヤホンはかなりオススメできる商品だと感じました。

ダイソーで330円のイヤホンと聴き比べてみた!

筆者は普段、自宅のパソコン用にはダイソーで330円の「高音質ステレオイヤホン(AL-004)」を使用しています。

この機種のレビューはこちらの記事で確認できますが、ダイソーのイヤホンも低価格なわりにはかなり音がいいのです。

3COINSの高音質イヤホンとは価格差が220円しかないので、どちらがお買い得なのか気になってしまいますよね。

実際にこの2機種を聴き比べてみると、やはりダイソーの「AL-004」のほうは低重音が響き過ぎており、ボーカルが少し埋もれています。

これに対し、3COINSの高音質イヤホンは全体のバランスがいいので、ボーカルの声も良く聴こえるのが印象的でした。

とはいえ、ドンシャリ系が好みの人には、低重音が響くダイソーのAL-004のほうが、むしろ音がいいと感じるかもしれません。

というわけで、この2種機に関しては220円の価格差は、あまり感じられず、ボーカル曲をメインで聴くなら「3COINS」。ドンシャリ系をメインで聴くなら「ダイソー(AL-004)」がオススメになると思います。

3COINS(スリコ)で550円の「高音質イヤホン」を価格差11倍の「SHURE」と聴き比べてみた!
こちらがダイソーの「高音質ステレオイヤホン(AL-004)」です。低重音が響き過ぎですが、それでも330円とは思えないほど音はいいのです。もちろん、見た目の質感もそれほど悪くはありません(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)