群馬・中之条町を舞台として、2007年から開催9回目を数える国際芸術祭「中之条ビエンナーレ2023」。町内各所を会場に、さまざまなアート作品の協演が楽しめる。
注目作家をいち早く紹介するプレビュー展が8月22日(火)~9月3日(日)の期間、西武渋谷店で開催される。なかなか群馬まで足を運べないという人でも、イベントの雰囲気を感じられる絶好の機会だ。
町全体を舞台とする国際芸術祭「中之条ビエンナーレ」
中之条ビエンナーレとは、群馬県中之条町の町内各所で行われる国際的なアートイベントだ。
出展は「中之条市街地」「伊参(いさま)」「四万温泉」「沢渡暮坂(さわたり くれさか)」「六合(くに)」という5つの広大なエリアにまたがり、温泉街や木造校舎などのユニークなスポットを会場とする。
今年は9月9日(土)~10月9日(月・祝)の日程で開催。約40か所の会場で、総勢110組を超えるアーティストがアート展示、演劇、身体表現などのパフォーマンス、ワークショップ、マルシェなどを企画する。
一方の西武渋谷店は「Art meets Life(アートミーツライフ)」「暮らしに、もっとクリエーティブを。」をコンセプトに、これまで多くのアーティストとのコラボレーションを行ってきた。今回は西武渋谷店・美術画廊において、同店が注目した作家の作品をビエンナーレに先がけて鑑賞できる機会となる。
西武渋谷店で見られる中之条ビエンナーレ出展作家
いくらまりえ氏は1986年、神奈川県生まれ。多摩美術大学絵画学科油画専攻を卒業後、現在まで東京や神奈川を舞台に個展を開く。
1987年に千葉県で生まれた大貫仁美氏は、武蔵野美術大学造形学部 工芸工業デザイン学科クラフトデザインコースガラス専攻、同大学院造形研究科デザイン専攻 工芸工業デザインコースを修了の後、アートフェアや芸術祭で活躍。
大野光一氏は1987年、東京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部造形学科油絵専攻を卒業後は、神奈川、大阪、静岡など全国で展示を行う。
久木田茜氏は1987年に生まれ、名古屋芸術大学美術学部造形科陶芸コース、多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程(修士)、東京芸術大学大学院美術研究科博士前期課程(博士)に進学。研究の道を歩むとともに作品を生み出す。
1980年、兵庫県生まれの白矢幸司氏は、Royal College of Art 陶磁・ガラス科を卒業。個展開催のほか、過去の中之条ビエンナーレにも参加する。
中国湖南省生まれの曾超氏は、2020年に東京造形大学大学院博士課程 美術研究領域芸術学博士課程を修了する。東京を中心に精力的に個展を開催する。
1986年、神奈川県に生まれた藤森哲氏は筑波大学人間総合科学研究科 博士前期課程 芸術専攻洋画領域を修了。東京のコバヤシ画廊などでたびたび個展を開催する。
西武渋谷店では、今回の展示が中之条ビエンナーレへも足を運ぶきっかけになってほしいという。広大なスケールで町中が美術館となるビエンナーレとは雰囲気を異にするが、その一端を感じられる瑞々しいアートイベントだ。
「中之条ビエンナーレ2023」プレビュー展
会期:8月22日(火)~9月3日(日)
会場:西武渋谷店 B館8階 美術画廊・オルタナティブスペース
所在地:東京都渋谷区宇田川町21-1
営業時間:午前10時~午後8時
(SAYA)