回収不能に陥るリスクを低減するためには、返済能力・信用力が低い人の利用限度額は少なめにするに越したことはない。100万円回収不能となるよりも、10万円回収不能となるほうが損害は小さく済む。

そのため、希望する利用限度額を低めに申告している顧客のほうが、相対的に審査に通りやすいことは十分に考えられる。

理由2:利用限度額が30万円以下なら審査が簡易化される

また、法律上も希望する利用限度額が30万円以下であれば、過剰な債務・延滞がないかを確認する簡易な審査でクレジットカードを発行することが認められている(包括クレジットに関する例外措置)。

直近で高額の出費をする予定がないなら、利用希望額を30万円以下にして申込をすると、審査に通る可能性が高まるだろう。

審査に通りやすいと言われているクレジットカードを選ぶのも重要

利用限度額だけでなく、どのクレジットカードを選ぶかも重要だ。実際のところ、カード会社にはそれぞれ方針があるため、審査難易度は個々のクレジットカードによっても異なる。

こだわりがなければ、審査が甘めと言われるようなクレジットカードを選んで申込をしよう。とくに初めて申込をする場合や、過去にトラブルを起こしてしばらくクレジットカードから遠ざかっていた場合は、最初の一歩が重要になる。まずは自分に合った1枚を見つけよう。

文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日商簿記検定1級、貸金業務取扱主任者(試験合格)