買ってはいけないハイブリッド車の条件は?

この項目では、「買ってはいけないハイブリッド車の条件」を3つピックアップして解説します。
ハイブリッド車のメリットに反するポイントに注目すると、車種選びを進めやすそうです。
- 燃費性能が悪い
- 走行音がうるさい
- 車両価格が高過ぎる
燃費性能が悪い
1つ目は「燃費性能が悪い」です。
ハイブリッドシステムは、エンジン単体では苦手とする回転域のトルクを駆動用モーターでアシストするのが特徴。減速で発生するエネルギーを電力としてバッテリーに蓄え、再び走行するための動力として再利用できるのが強み。燃費効率のアップにつながり、燃料代の節約ができるでしょう。
しかし、ハイブリッドシステムを搭載していても、メーカーによって同じジャンル・車格の車種でも性能に差があります。カタログに掲載されている数値はあくまで参考程度でしかないため、ユーザーレビューをチェックしたり、実車をレンタカーで借りてチェックしたりするのがおすすめです。
また、ハイブリッドシステムの仕組みによっても燃費性能が悪くなってしまう可能性があります。
完全なハイブリッドシステムの車種ではカタログ値並みの燃費を実現しているケースがありますが、簡易的な“マイルドハイブリッドシステム”搭載車では期待を下回る燃費に終わることもあるようです。ストップアンドゴーが多い市街地での走行が多くなるほど、ハイブリッドシステムの仕組みによって燃費性能に差が出る可能性があります。
走行音がうるさい
2つ目は「走行音がうるさい」です。
完全なハイブリッドシステム、もしくはマイルドハイブリッドなどシステムの違いでも走行音に影響があります。
ハイブリッドシステム搭載車は低速での走行時、あるいは信号待ちなどのシチュエーションではエンジンを停止したり、回転数を抑えて走行したりするのが特徴。走行中の騒音は車内からでも車両の周囲でも静かです。加えて、数kmの短距離ならモーターだけで走行できる車種も存在します。
一方、マイルドハイブリッドはエンジンが主要な動力源となっているため、走行中も騒音が立つ仕組みです。ただし、信号待ちなどでアイドリングストップから再起動させるなどのシチュエーションではバッテリーに蓄えたエネルギーを使用します。この仕組みによって、エンジンの発動を抑えられるため、騒音を抑える効果があります。
また。車種によってはハイブリッドシステムの使用により、パワートレーンの音がカットされる反面ロードノイズや風切り音が目立つことも。騒音をシャットアウトすべく、ボディに遮音効果を発揮する特殊加工をしているケースがあるようです。
車両価格が高過ぎる
3つ目は「車両価格が高過ぎる」です。
ハイブリッドシステム搭載車は、複雑なメカニズムを採用しているためどうしても車両価格が高騰します。
価格の上昇幅はメーカー、ハイブリッドシステムによって差があるのに注目です。例えば、ガソリンエンジン単体を搭載したベース車が存在すると、簡易的なマイルドハイブリッド車では20万円程度、本格的なハイブリッドシステム搭載車では50万円程度の差が生じるでしょう。
車両価格の差を燃料代やメンテナンス費用を節約するだけで埋め合わせするのは難しいです。使用目的や車種の特徴を踏まえて慎重に車種選びを進めなければ、大損をする可能性があります。
これらの要素を明確にすると、ハイブリッド車が選びやすくなるのではないでしょうか。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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