インテリアについては、走りを愉しむために研ぎ澄まされたデザインと機能を存分に取り入れたことが訴求点だ。カラーリングはブラック基調で統一したうえで、コクピット周りにレッドセンターマーク付のNISMO専用本革巻ステアリングや、280km/hスケールのスピードメーターおよびNISMOロゴを配したレッドリングタコメーターで構成する専用ファインビジョンメーターを装備。1000台の限定台数を示す専用シリアルナンバープレートも配備する。一方でシートには、ダイヤキルティングとレッドステッチを配した本革スポーツシート(前席ヒーター付)を装着。オプションとして、NISMO専用チューニングRECARO製スポーツシート(前席)+専用リア固定式シート&カーボン製フィニッシャーを用意した。このスポーツシートは、黒を基調に赤をセンター配置したコーディネーションに、スウェード調表皮の貼り分け位置にこだわり急旋回時でもシート中心部に体圧が残る高いホールド性を実現。加えて、着座時の体圧の分散を最適化する座面構造の採用により、グランドツーリングに求められる快適性も確保している。








特別仕様車のスカイラインNISMOリミテッドの内容に話を移そう。最大のトピックは横浜工場の匠ラインにて特別な資格を持つ匠が1つひとつ手組みで作り上げる高精度なVR30DDTTエンジンの採用で、製造ラインのブースで部品ごとの温度ばらつきを均一化した後にバルブクリアランス公差を通常の±40μmから±20μmまで高精度化して性能ばらつきを極限まで低減。その証として、NISMOリミテッド専用 匠ネーム&シリアルナンバーラベルをエンジンルーム内に装着する。組み合わせる7M-ATx(マニュアルモード付フルレンジ電子制御7速AT)も、ユーザーに届いたその日から変速タイミングが最適状態となるように作り出された特別走行パターンを栃木工場で実施。トランスミッション個体に対する変速学習を促進完了させた上で出荷することで、変速精度をいっそう向上させた。


外装については、1964年のスカイラインGTのレース仕様をオマージュした専用フードデカールや、“GT LIMITED”専用エンブレム(リア)を配備。足もとにはレース車を想起させるデザインに、日産初採用となる艶消しガンメタリック塗装を施したエンケイ製19インチアルミホイールを組み込む。ボディカラーはNISMOステルスグレー、ブリリアントホワイトパール(3P)、ダークメタルグレー(M)の3色を設定した。一方でインテリアに関しては、前述のNISMO専用チューニングRECARO製スポーツシート(前席)+専用リア固定式シート&カーボン製フィニッシャーを標準で採用したほか、100台限定を刻印した専用シリアルナンバープレートを装着している。




なお、スカイラインNISMOリミテッドはオンライン応募による抽選販売を予定。限定台数の100台を超える応募があった場合は抽選の上、当選者を決定するという。
提供元・CAR and DRIVER
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