スウェーデンのファストファッションブランド「H&M(エイチアンドエム)」は7月25日、「シーイン(SHEIN)」と、香港に拠点を置く親会社のZoeTop Businessを著作権侵害で提訴したと複数の海外メディアが報じた。
「シーイン」は中国発のファッションECであり、2008年に設立されて以来、若い顧客を中心に低価格のコレクションを提供し、世界のファストファッション市場において上位を獲得している。
米国の「ブルームバーグ」の報道によると、2021年7月に発行された召喚状で「H&M」は「シーイン」が同ブランドの商品のデザインを複数コピーしたとして、損害賠償と著作権および商標権侵害行為の差し止めを求めたという。香港の裁判所は2022年9月に初めてこの訴訟を審理し、裁判官が訴訟の続行を認めたようだ。
「シーイン」は現在「H&M」以外に中国EC大手の「拼多多(Pinduoduo)」、傘下の格安越境EC「Temu」との裁判を控えており、他にも米国の独立系デザイナー3名に訴訟を起こされるなど、著作権侵害で複数のデザイナーやブランドから訴えられている。
多くの訴訟を抱えた「シーイン」が今後どうなっていくのか、注目が集まっている。
文・RisakoUeta/提供元・SEVENTIE TWO
【関連記事】
・「オニツカタイガー」からファッションと快適性の両面にこだわった新作シューズが登場
・「ニューバランス」から90年代のアウトドア小物に着想を得た限定カラーの「992」が登場
・「ザ・ノース・フェイス」が独自に開発した防水透湿素材を使用したコーチジャケットを発売
・「ミズノ」が高反発ソール素材を搭載したランニングシューズ「WAVE AERO 19」を発売
・「ナイキ」から環境に配慮したバスッケトボールシューズが誕生