自営業者も最初はハードワーク
自営業者も駆け出しの頃はとにかくハードワーク一択だと思っている。ビジネスが軌道に乗ればワークライフバランスも取れるようになるが、手元のお金がなくなればライフの追求どころではなくなる。起業すると一切、誰も守ってくれないのだ。
自分は自営業だが、完全独立する前から週末起業をやっていた。当時は子供がいなかったし、勤務先は繁忙期以外は定時退社で土日祝休みだったので猛烈にハードワークをした。平日の早朝、休憩時間、帰宅後の空き時間のすべてを。それから土日祝は朝5時から夜22時までビジネスをした。
最初は働いても全然稼げなかったが、初期の頃は仕事を選り好みせず、経験や実績に繋がったり1円でももらえるなら何でもがむしゃらにやった。最初の数年のハードワークで必要な知識やスキルが蓄積し、それがその後の下地になった。今は子供がまだ小さいのもあり、育児や家事をメインに過ごしている。仕事も自分がやりたいことだけを選び、やりたくない仕事は全部断れるようになった。仕事は食べていくためというより、趣味という感覚である。
最初の時期にハードワークをしなければ、ワークライフバランスを取る将来はやってこないのだ。
ワークライフバランスは崩すもの目標達成の為なら、ワークライフバランスを自ら崩すことも必要かもしれない。実際、自分自身がそうした。勤務先の会社はホワイト企業だったが、起業して食べていくためにハードワークで一時的にライフを完全に捨てて頑張った。
昨今、「40代で蓄財に成功してFIRE。後は悠々自適な生活を」みたいな流行りがあるが、20代からずっとワークライフバランスをするならこういうライフスタイルは諦めるしかない。リスクを取るかハードワークしなければFIREできるほどの蓄財は難しいからだ。
FIREして悠々自適な生活を送るなら、若い時期にハードワークとリスクテイクで20代、30代の間に一生分のお金を稼ぎ切るくらいの勢いが必要になる。(「50代、60代でFIRE」という人がいるが、これは単なる早期退職である)。
◇
人生の前半はハードワークとリスクテイクで、後半戦にワークライフバランスを取れるようになると思うのだ。
■最新刊絶賛発売中!
■Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka
■YouTube動画で英語学習ノウハウを配信中!
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
【関連記事】
・「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
・大人の発達障害検査をしに行った時の話
・反原発国はオーストリアに続け?
・SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
・強迫的に縁起をかついではいませんか?