【こっそりミームを教えます・107】 いつの時代にも存在する若者発信の新たな造語。最近、若者の間でよく聞く「蛙化現象」という言葉はご存じだろうか。とある心理現象を指して使われるようだが、さっそく「蛙化」してしまう例を見ていこう。

Z世代に広がる恋愛心理「蛙化現象」とは?王子さまが一瞬でカエルに!?
(画像=些細な言動で王子さまはカエルになってしまう
(画像はイメージ)
、『BCN+R』より 引用)

交際相手のちょっとした言動で起こってしまう「蛙化現象」

 「蛙化現象」とは、好きだった気持ちが急に冷めてしまう心理現象。片思いの相手が振り向いてくれた途端、もしくは交際相手のちょっとした言動が引き金となり嫌悪感を抱いてしまう気持ちの変化を指す。今、Z世代の恋愛心理に何が起きているのだろうか。

 「蛙化現象」が起こるのは主に女性が多いようで、「蛙」はグリム童話『カエルの王さま』が語源。恋愛における急激な心変わりを表している。同物語は気持ちの悪いカエルが実は魔法をかけられた王子様だったというストーリー。だが「蛙化現象」はその逆で、王子様がカエルになってしまうネガティブなパターンとして用いられている。

 交際相手が「蛙化」してしまう例としては、「ICカードの残高不足で改札を通れなかったとき」など日常ではよくありがちなハプニングのほか、「使う絵文字」や「カラオケのマイクの持ち方」など。

 本当に些細な言動でも好きだったはずの相手がカエルと化してしまうという。相手に完璧を求める結果だろうか。相手に対し自分の描く理想像とのわずかなギャップも受け入れられない人が増えているようだ。

 しかし「蛙化現象」と正反対の「蛇化現象」も同時にミーム化している。ダサくて格好の悪い姿が愛おしく感じるという「蛇化現象」。「恋は盲目」「痘痕もえくぼ」など古くから言われる恋愛における心境もしっかりと息づいているのだ。蛙になるか蛇になるか、若者たちの恋愛も難しい時代になっている。(フリーライター・井原亘)

「蛙化現象」だけじゃない! 是非チェックしたいその他トレンドワード
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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている

提供元・BCN+R

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