連日の猛暑続きで釣行にも二の足を踏んでしまいそうだ。ならば暑い関東を抜けだし避暑を兼ねて出かけてみてはいかがだろうか。標高1123mの長野県小海町にある松原湖なら、避暑釣行はもとより湖畔の宿に宿泊すれば夜はクーラーなしでも過ごせる。リゾートイン立花屋なら宿泊パックもあるので1泊とは言わず連泊して、同湖の元気ベラを攻略してみてほしい。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース棚網久)

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【長野県・松原湖】

松原湖の概況

7月27日現在、水位は満水で朝の表層水温は21度だった。関東の平野部では軒並み水温が30度超なので、標高1123mはやはりだてではない。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【長野県・松原湖】 松原湖の概況(作図:週刊へらニュース棚網久)

小雨の影響なのかだろうか、釣況はやや食い渋り気味。とは言ってもアタリがないわけではなく、いつもより多少の工夫が必要といった程度。例年なら8尺でアタる浅ダナ両ダンゴが、竿が1~2尺長めになるとか、そう言ったレベルだ。

ポイント

舟釣りはすべて既設済みのロープ着け。岸着けは不可。

盛夏は水深のある中央や稲荷ロープ(岬寄り)、それに北・南風倒木ロープの岸向きが面白い。さまざまな釣りが可能なうえ、太陽を背にしやすいのでパラソルが邪魔にならない。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【長野県・松原湖】 南風倒木ロープ(提供:週刊へらニュース棚網久)

日陰がお望みなら弁天ロープがいい。朝のいっときは太陽が前だが、その後は背後の森に回り込むので涼しい。また手ごろな水深なので底釣りファンにも人気だ。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【長野県・松原湖】 弁天ロープ(提供:週刊へらニュース棚網久)

この時期のピンクロープは避けたほうが無難。とくに晴れた日はSUPが近くを通り釣りにならない。

春に人気の血の池沖ロープ(本湖向き)はこの時期に狙う人は少ない。しかし型は小さいが魚はいる。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【長野県・松原湖】リゾートイン立花屋(提供:週刊へらニュース棚網久)

うばの懐沖・岸ロープに関しては入釣者が少なく情報不足が否めない。やれば釣れるだろうがかなりの冒険だ。

釣り方とエサ

長野県内では数少ないロープ止めでのレンタルボート釣りが可能なのが同湖の強み。やりたくてもできない長竿(21尺前後)が、ここなら気兼ねなく振り回せる。短竿浅ダナだと日並みの影響を受けやすいが、長竿チョウチンなら安定した釣りが楽しめる。エサは断然両ダンゴが面白い。深いタナなら浅ダナよりも魚が素直なので、飛び込むような豪快なアタリを楽しめるだろう。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【長野県・松原湖】宙釣りタックル(作図:週刊へらニュース棚網久)

数を狙うならリズミカルな短竿(10尺前後)がベスト。浅ダナでもチョウチンでも手返し重視でエサを入れていけば、何かしらの答えが返ってくるはずだ。ただし気難しい魚も多く、混雑度合いによっては影響も受けやすい。両ダンゴで決めアタリが出せない時のために、非常用としてトロロやインスタントウドンなどを準備しておきたい。

底釣りも忘れてはならない。とくに弁天ロープ(竿16尺前後)は、日ごろから底釣りファンがエサ打ちしているのでアタリ出しも早い。春に人気だった水深の浅い血の池沖ロープもやれば釣れるが、この時期は型が小さくなる。エサは両ダンゴでいいが、食い渋り対策としてわたグルや凄グルなど、単品で使えるグルテンはお守り代わりに用意しておきたい。

朝の表層水温が21度と関東の平場では考えられないほど低い。これも高い標高の恩恵だが、ヘラブナにとっては適水温なので、よほどの悪条件が重ならない限り魚の活性はキープされるだろう。活性が高ければ釣り方を選ばないので、好みの釣りで楽しめる。避暑を兼ねて、この夏は泊まりがけで出かけてみてほしい。舟宿には宿泊パックも用意されている。

<週刊へらニュース棚網久/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
松原湖
舟代:¥3000(入釣料含む)。ライフジャケット必携。
問い合わせ:リゾートイン立花屋
この記事は『週刊へらニュース』2023年月8日11日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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