
CHENG FENG CHIANG/iStock
今夏も日本に帰国されためいろまさん(@May_Roma)こと谷本真由美さんに、外から見るとよくわかる日本の現状や課題に関して、色々とお話をお聞きしてきました。
今回はその第一回です(全4回)。
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――今年もインタビューができてとても嬉しいです。今回のご帰国の目的は?
めいろまさん(以下、めいろま):日本とイギリスを往復して生活していますが、今回は打ち合わせや取材、メディア出演のためです。子供はその間日本の学校に体験入学させていただきました。
――日本の学校の印象はどのようなものでしたか?
めいろま:日本の学校の雰囲気やカリキュラムはイギリスとかなり違います。日本の公立の学校の場合は、子供の情操教育や協力を重視しており、子供達には無理な目標を与えず、のびのびと楽しく通学している印象を受けました。
カリキュラムの内容もそれを反映しており、子供同士での競争よりも、お互いの尊重や、表現力、協力し合うことなどに注力されているのがわかります。例えば体育は器械体操やダンス、ゲームをやりますが、イギリスの学校、とくに進学校は大変厳しい競争を強いられ、雪の中でのマラソンや、大人と全く同じルールや競技場で行うラグビーやクリケット、テニスなどに取り組みます。情操教育的な側面はありません。
先生方は大変熱心で、勉強だけではなく、子供の体調や事務作業、家庭との連絡など細かく気を遣われており、教科別担任で自分の仕事以外は一切やらないというイギリスとはかなり違います。
――先生への評価は意外です。あとはどんなところが気になりましたか?
めいろま:やはり気になるのが学校全体の運営費がどの程度のものか、ということです。