日本はこの先10年くらいレースで苦労するかも
このパーティーに出席した、ピレリジャパンの二輪部門責任者の児玉さんはたまたまマックス・ビアッジさんと同じテーブルだったので、ひとつ質問をしたそうです。
「今、WSBKでもモトGPでも日本勢がとても苦しんでいるけど、なんでだと思いますか?」
この質問に対して帰ってきた答えはとてもシンプルなものだったそうです。
「ヨーロッパのメーカーは、コロナ禍でレースが開催されなくなった間も、明日レースが始まってもいいように開発もテストもしていた。それを怠った日本のメーカーとの差がそこで大きく開いたんだよ」
そして、日本メーカーは努力が必要だけど、この差を埋めるにはこの後10年や15年かかるかもしれないとも言っていたそうです。

児玉さんは今回のイタリア訪問の際、日本人だと分かると強いホンダが復活してほしいと言ってくる人が非常に多かったといいます。そして、ヨーロッパでも日本メーカーファンが意外に多いんだなと感じたそうです。
そんなヨーロッパのファンに答えることができるように、なんとか日本メーカーの奮起に期待したいですね。ビアッジさんが言うように10年、15年も待てませんからね。