久しぶりにチヌのフカセ釣りに挑戦してみた。ここ最近はアジング、メバリング、エギングなどのソルトルアーフィッシングばかりだったが、以前から目をつけていたポイントがあったので釣行してみることにした。
●山口県のリアルタイム天気&風波情報
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・川原直毅)
周防大島でフカセ釣り
場所は三蒲港が右に見える地磯。ここはめったに釣り人の姿を見ることがない。若干の岩場とゴロタ石、後はほとんどが砂地でエサ取りはキュウセン、クサフグ、スズメダイでエサ取りはかわしやすい。
7月2日、大潮、満潮が午前7時19分だったので昼の干潮午後1時54分までずっと下げ潮狙いであった。潮は大島大橋方向へ流れるため、狙うポイントが潮表となり、その引かれ潮に仕掛けを乗せる。
タックル
仕掛けは、ロッド=銀狼鋭牙00号5.3m、リール=インパルト競技LBD、ミチイト=ザイト・フラッシュRX1.25号、ハリス=ザイト・磯フロロ1号2.5ヒロ、ウキ=GT-EXR0~00号イエローを使用した。
まきエサ
まきエサはサッとオキアミ2袋にベースエサとして湾チヌスペシャルⅡ1袋、メインはチヌパワームギスペシャル1袋。サッとオキアミは海水でシャブシャブ状態にしてベースの配合エサとよく混ぜる。
次にチムパワームギスペシャルをバッカンに入れてマゼラーで粉気がなくなるまでよくまぜる。仕上がりはおはぎ団子よりも少し硬め。
開始早々反応あり
時期的にくわせオキアミはエサ取りに食われると勝手な判断をし、釣り開始時から食い渋りイエローをパチンコ玉2個分の大きさにしてサスガチヌ2~3号につけた。とにかくサオ先から浅いのでまきエサは20mほど遠投し、仕掛けは30mほど遠投した。
チヌの反応は意外にも早く、練りエサの重みで沈んだ仕掛けのミチイトをやや張り気味にしていると、サオ先が跳ね上げられた。サオ先の曲がりから見てチヌとはっきり分かる。チヌは本流の流心に逃げようとするが、ロッドを高く立てると、沖で浮いた。型は35cmとこの界隈では平均サイズだ。
47cm頭に6尾キャッチ
すでに乗っ込みも終わり夏のチヌ、引きも強い。引き潮は時間とともに大島大橋方向へ流速を速めた。
しかし、つけエサの食い渋りイエローはチヌに強烈なアピールをしたのか、アタリはほとんどがチヌだ。チヌのアタリはミチイトの張り方とサオ先だけで十分に取れる。まきエサと仕掛けの投入点をあえて離したのは、まきエサが流れた先に張り気味にしたミチイトがまきエサの効いているポイントへ自然に入るようにした。すなわち仕掛けが半円を描くようになり、まきエサの筋に入る仕組みだ。
チヌの群れはそれほど大きくなかったが、30~47cmまで6尾の釣果だった。
念のためチヌが何を捕食しているのか見てみるとアオサ、ムギ、オキアミなどであった。こんな場所でと思われる釣り場だったが、予想通りチヌは驚くほどの浅場でも釣れる。次回はどこでサオを振ってみようか。楽しみである。
<週刊つりニュース西部版APC・川原直毅/TSURINEWS編>
周防大島