読み方によって意味が変わる言葉、それが「千万」です。
これら「千万」は「せんばん」「せんまん」「ちよろず」など主に3つの読み方を持っています。
では、どのように意味が異なるのでしょうか?
今回はそれら「千万」の意味の違いについて解説します。
ここでは単語の後ろに付けられた場合の語句についても説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次
読み方によって変わる「千万」の意味
「-千万」と単語の後ろに付けられる語句の意味

読み方によって変わる「千万」の意味

「千万」とはどんな意味の言葉?「○○千万」と多くの言葉の後ろに付けられるけれど、どんな効果があるの?
(画像=『FUNDO』より 引用)

「千万」は読み方によって意味も変わるのが特徴です。
まずはそれら読み方ごとの意味について見ていきましょう。

「せんばん」と読んだ時の意味
「せんばん」は「様々」「色々」「甚だ」という意味を持ちます。
また、万が一を意味する「万一」という意味も含まれます。
その他にも「まったく」という意味などもあるそうです。
これら「せんばん」は名詞や形容動詞として使用されます。
それだけでなく、接尾語として「○○千万」のような形で使用されることもあります。

「せんまん」と読んだ時の意味
「せんまん」は万の千倍という意味を持ちます。
転じて、非常に数の多いことを意味するとか。
こちらも特定の状態が甚だしいことを意味します。
日常生活では「幾千万」のような形で使用されるのが特徴です。

「ちよろず」と読んだ時の意味
「ちよろず」限りなく多い数という意味を持ちます。
無数にあることや多数あることを意味します。
それらたくさんあることを意味する言葉となるわけです。
日常生活では「千万の神々」のように使用されるのが特徴です。

「-千万」と単語の後ろに付けられる語句の意味

「千万」とはどんな意味の言葉?「○○千万」と多くの言葉の後ろに付けられるけれど、どんな効果があるの?
(画像=『FUNDO』より 引用)

「千万」は「〇〇千万」のように特定の単語の後ろに付けて使用されることもあります。
最後にそれら「○○千万」という語句について見てみましょう。
ここでは数ある「○○千万」の中でも日常生活でよく耳にするものをピックアップしてまとめます。

笑止千万
「笑止千万」は大変おかしいこと、大変ばかばかしいことを意味します。
「笑止」はおかしいことやばかばかしいことを意味する言葉です。
「千万」はそれらの言葉を強調する意味を持っています。
つまり、非常に滑稽なことや笑えることを意味するわけです。
ただ、例外として非常に気の毒な様子も意味する場合があります。
その場合は意味がまったく変わってしまうので注意しましょう。

遺憾千万
「遺憾千万」は非常に残念でたまらないことを意味します。
思い通りに物事が運ばず、心残りであることを意味する言葉です。
「遺憾」は残念であることや心残りであることを意味します。
「千万」はそれらの言葉を強調する意味を持っています。
つまり、大変悔しいことを意味する言葉ということです。

迷惑千万
「迷惑千万」は大変迷惑であることを意味します。
「迷惑」はそのまま迷惑であることを意味する言葉です。
「千万」はそれらを強調する意味を持っています。
つまり、迷惑の程度が度を越えていることを言う言葉となります。
特に「人様に迷惑をかけるなど許されない」というニュアンスで使用されることが多いです。

奇怪千万
「奇怪千万」は普通では考えられないくらい不思議ことを意味します。
それら不思議でたまらない様子を言う言葉となります。
また、酷くけしからぬことを意味する言葉でもあるとか。
それだけでなく極めて不都合な様子の表現としても使用されます。
人物に対しては酷く礼儀や道理に外れていることを意味する言葉としても使用されます。
このように「奇怪千万」は多種多様な意味を持つ四字熟語です。