世界をリードする自転車メーカー「SPECIALIZED(スペシャライズド)」が、新型ロードバイク「Tarmac SL8」を発表。日本での販売開始は8月18日(金)を予定している。
前モデルSL7と比較して40kmの走行で16.6秒ものタイム短縮を実現し、世界最速のレースバイクとしてその名を刻む。
空力性能と軽量性の融合による驚異のタイム短縮
空力性能×軽量性×ライドクオリティー=速さ。
3つの要素をこれまで不可能とされてきたレベルで達成し、世界最速のレースバイクとして誕生したのがTarmac SL8。全モデルのTarmac SL7を基準として、距離40kmの走行では16.6秒を、ミラノ~サンレモでは128秒を、ツールマレー峠頂上までは20秒を短縮する。
前述のタイム短縮はその証拠であり、エアロダイナミクスの進化が速さにどれだけ影響を与えるかを示している。しかし、空力性能だけではレースに勝てない。そのためには、バイクの軽量性、剛性、そして乗り心地のバランスも重要である。
Tarmac SL8の開発目標は、過去最高の空力性能を実現しつつ、UCI規則ギリギリの重量で組み立てられることである。ダウンチューブ、シートチューブ、バイク後部の軽量化を優先し、Aethos開発の経験を活かしつつ、カーボンレイヤーを効率よく配置。剛性を高め、同時に軽量化を実現した。その結果、Tarmac SL8のフレームは、15%軽量化され、わずか685g(S-Worksモデル)の驚異的な軽さとなったのである。
ハンドリング、デザイン、性能の完璧な融合
Tarmac SL8では、さらに精確なハンドリング性能と迅速なレスポンスを実現。トップライダーとの長年の協力に基づくデータを元に、最高のハンドリングとパワーデリバリーを追求した。フロントエンドとボトムブラケットの剛性は33%向上し、一方でコンプライアンスも6%向上。優れた乗り心地と鋭いコーナリング性能を兼ね備えている。
Tarmac SL8のカラーやデザインは、ライダーの情熱とエネルギーを表現。重量を増やさずに感覚を伝えるため、新しい塗装技術と顔料を開発し、バイクの美しさと性能を融合させている。
空力性能、軽量性、ライドクオリティーを絶妙にバランスさせ、世界最速のレースバイクとしての新たな基準を確立したTarmac SL8。プロの競技者からエンスージアストまで、全てのライダーに革命をもたらすことだろう。
(akihiro takeji)