330円の有線ヘッドホンの見た目はちょっと安っぽかった……

最初にダイソーの有線「ヘッドホン」の機能を確認しておきましょう。

まず、このヘッドホンのヘッド部分は90度回転してフラットになるため、収納時は意外とコンパクトになります。普段、鞄に入れて持ち歩くのにはよさそうですね。

ダイソーで330円という激安価格の「ヘッドホン」は本当に買っても大丈夫?
(画像=ヘッド部分が90度回転して平べったくなるため、収納や持ち運びには便利。聴くときはヘッド部分を90度回転させればOKです(筆者撮影)、『オトナライフ』より 引用)

パッケージは高級感がありましたが、実物の造りは全体的に“プラスチッキー”な感じで、安っぽい印象。ちょっとした力加減で、ポキッと折れてしまわないか心配になるほどです。

しかも、ヘッド部分は耳全体を覆うほど大きくはなく、耳の穴を塞ぐ程度。耳が圧迫されて安定感もないので、長時間使うと耳が痛くなりそうです。

ダイソーで330円という激安価格の「ヘッドホン」は本当に買っても大丈夫?
(画像=こちらが実際に装着したところ。ヘッドカバーは大きいのですが、耳の穴を塞ぐような装着感。密閉度は低くてズレてしまわないか心配になります(筆者撮影)、『オトナライフ』より 引用)

スマホやパソコンとの接続方法は一般的な3.5mmオーディオジャックで、一昔前のデバイスなら何にでも利用できます。

しかし、最近のスマホやパソコンには搭載されていないことも多くなっているので、購入前に使用デバイスを確認したほうがいいでしょう。

ケーブル長は1.2mと少し長めで、デスクトップパソコンなどで使っても短すぎるということはなさそうです。

ちなみに、ダイソーの有線ヘッドホンには黒と白の2色がありますが、いずれもパッケージは黒タイプの写真が使われています。

購入時はパッケージ右下に開いている窓で、必ず本体カラーを確認してから購入しましょう。

ダイソーで330円という激安価格の「ヘッドホン」は本当に買っても大丈夫?
(画像=本体のカラーは箱の窓から確認できます。購入前に必ずチェックしましょう(筆者撮影)、『オトナライフ』より 引用)

■ダイソー「ヘッドホン」のスペック

【イヤホンサイズ】約160×30×180mm
【重量】約130g
【インピーダンス】32Ω
【ANC】×
【防水防塵】×
【オーディオプラグ直径】3.5mm(L型)
【コード長】1.2m
【再生周波数帯】20Hz〜20,000Hz
【インピーダンス】32Ω
【音圧感度】105db/mW
【最大許容入力】75mW
【カラー】白/黒
【材質】ABS/ポリプロピレン/発泡ウレタン/塩化ビニル/ポリエステル
【価格】330円

有線「ヘッドホン」の音質はかなり絶望的!

それでは実際に、ダイソーの有線ヘッドホンをスマホに接続して音楽を聴いてみましょう。

まず、音は全体的に平面的で広がりをまったく感じません。音にメリハリはなく、どんなジャンルの音楽を聴いても残念な感じです。

さらに、低音は音が塊で聴こえてくるので、かなり絶望的です。中音と高音も聴こえにくいので、ボーカルがハッキリ聴こえないのです。

音量を大きくして聴いてみても、平面的な音の印象は変わりませんでした。

有線ヘッドホンは装着感も悪く、ヘッド部分で耳の穴部分を塞ぐような形なので密閉感はありません。しかも、頭の締め付けがキツめなので耳が圧迫されてしまうのです。

というわけで、ダイソーで330円の有線ヘッドホンは、ハッキリ言っていいところがひとつもなく、ただ音が聴こえればいいという人以外にはオススメできません。

同じ価格で売られている高音質ステレオイヤホン(マイク付、AL-004)が、お値段以上の高音質だっただけに、筆者はちょっと期待しすぎたのかもしれませんね。

もし、ヘッドホン型にこだわらないのであれば、同じ価格の高音質ステレオイヤホンにしておいたほうが、満足感は断然高いと思います。