梅雨から夏に季節が移り替わろうとしている。夏になると釣り物が少なくなるがこの時期にルアーで狙えるターゲットがいる。それは、ナマズだ。夜行性でナイト・ゲームのイメージが強いナマズだが、日中でも意外に釣れる。今回は、ナマズのデイ・ゲームについて解説しよう。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース版APC・中濱友也)
デイゲームでナマズを釣る
ナマズは、日本在来種を代表する淡水のフィッシュイーターだ。日中は、日陰や水草の下で休んでいることが多い。ナマズには、立派なヒゲがある。この特徴的なヒゲは、獲物が発する振動や匂いを感知することができると言われている。とても敏感なセンサーみたいなものだ。
例えば、水草の下にナマズが隠れている。その水草の上をカエルがピョコピョコ。休んでいてもナマズはヒゲでわずかな振動を感じ取り、捕食モード。おおよその位置をヒゲセンサーで把握し、「バクッ!」ということになる。この状況をルアーフィッシングで再現してみよう。
ラバージグで水草の上から誘う
7月3日、朝方。鳥取県米子市の用水路にやって来た。幅3mほどの小さな用水路だがナマズが身を潜めるには十分の水草が生えている。ナマズ専用のタックルならばなお良い。ルアーは、ラバージグを使用する。差し足、抜き足、忍び足でとにかく静かに水路に近づく。
ラバージグで水草の上をトントンとたたく。ナマズがいれば水草が揺れたり、泥が巻き上がったりするので見逃さないように集中する。水草が動いた。いる!と思った瞬間、「バフッ」とラバージグが消えた。次の瞬間に大暴れ。55cmの良型のナマズだ。ラバージグをしっかりとくわえ込んでいる。ハリを外して速やかにリリース。
64cm良型ナマズ手中
興奮を抑え、さらなる釣果を求めて釣り再開。水草の上をトントンしながら根気よく探っていく。すると、水面が爆発し、ナマズの大暴れが始まった。グルグルと体を回転させ水草がラインに絡まる。さっきのよりデカいし、太い。絡まった水草ごとなんとかネットに入れてランディングに成功。計測すると64cmの大物。おなかもパンパンなのでメスかな?それとも大食いのオスか?写真撮影後に速やかにリリース。優雅に泳いで帰っていった。
このまま、釣り続けてもよいが、いくらナマズが日中釣れるといっても気温が高くなると食いは、渋る。夏は暑さで釣り人の熱中症も心配だ。朝方の涼しい時間で良型2尾。想定通りの展開で納得の釣果。無理せずに納竿とした。引き際も釣りでは、大切なことだ。
最後に釣りのマナーの確認だ。ゴミの放置や迷惑駐車などはもってのほかだ。絶対にしてはいけない。魚は食べないのであれば、弱る前に速やかにリリースしよう。
<週刊つりニュース版APC・中濱友也/TSURINEWS編>
米子の用水路