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  1. 主要先進国の推移

    前回は、OECD各国のパートタイム雇用率をご紹介しました。

    日本のパートタイム雇用率は、年々上昇していて、他国が停滞や減少している中、異質な動きをしているようです。

    近年ではイギリスやドイツを抜いてG7で最も高く、先進国でも4番目の水準に達しています。

    今回は、現役世代男性のパートタイム雇用率について国際比較をしてみましょう。

    パートタイム労働者が増えているのが女性だけなのか、男性もなのかが可視化できると思います。

    図1 パートタイム雇用率 15~64歳 男性OECD統計データ より

    図1は主要先進国の現役世代(15~64歳)男性のパートタイム雇用率です。

    やはりオランダが圧倒的な水準で、かつ上昇傾向ですね。カナダ、イギリスも1990年代から比較的高い水準に達していたようです。

    日本はOECDの平均値をやや超える程度で推移していましたが、2018年あたりから急激に増加して、2021年の時点ではイギリスを超えます。

  2. 日本の水準

    図2 パートタイム雇用率 15~64歳 男性 2021年OECD統計データ より

    図2が2021年の男性のパートタイム雇用率です。