ジクサー SF250の車種プロフィール

「ジクサー SF250」は、スズキがインドで発売しているモデルを逆輸入する形で2020年4月に日本での販売を開始した。新開発の249ccの4ストローク単気筒エンジンを搭載しており、冷却方法は、かつてGSX-Rなどにも採用されていた油冷である。エンジンオイルを燃焼室の外側に設置した通路に流して冷却する方式(SOCS)により、燃焼効率が高められるなど、最新の水冷エンジンと変わらないスムーズな回転が可能になっている。

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バイクインプレ

「ジクサー SF250」は、インド向けに生産しているモデルを逆輸入する形で、2020年4月に日本での販売が開始された。ネイキッドスポーツのジクサー250もリリースされるなど、スズキの同クラスの屋台骨を支えている。パワーユニットは、エンジンオイルを冷却媒体として積極的に活用する単気筒4サイクルの油冷エンジンを採用。空冷よりも冷却力が高く、水冷より部品が少なく軽量でコンパクトというメリットがあり、価格面に大きく貢献している。

車両の特徴

本日はバイクブーム世代に懐かしい油冷エンジンを搭載した「ジクサー SF250」のインプレッションをお届けする。この車両は、スズキがインドで発売しているモデルを逆輸入する形で2020年4月に日本での販売が始まった。インドではスズキ製の自動車がシェア約50%を占めているなど、重要な販売拠点国となっている。

もちろん、バイクにおいても抜かりはない。エンジンをかけ、スロットルを回してみると、小気味良い排気音を奏でる。最近のスズキ車はサウンドコントロールに熱心なようで、このエンジンも念入りに作りこんでいる感じが伝わってくる。

足付き

大きさは、全長2,010ミリ、全幅740ミリ、全高1,035ミリ。車重158キログラム。シート高800ミリであり、軽量かつコンパクト。足付きもよく乗り手を選ばないバイクと言える。個人的に残念なのは、シートの後ろの方に行けば行くほど前下がりになること。シートの狭い部分に座ることになるため、比較的早く尻が痛くなるかもしれない。ただし、ライディングポジションは軽い前傾姿勢で安楽である。

走り

では実際に走行してみよう。ギアは5速、時速95キロメートルのスピードで走行すると、追い越し加速などでも多用する5,000回転からの伸びが軽快に感じる。「無理をしなくても走れる領域においてライダーが気持ちよくなれるチューニングが施されている」という印象を受けた。

その理由はエンジンにある。かつての油冷エンジンからは想像もつかないくらい回転がスムーズで、スロットルレスポンスがとても鋭い。例えるなら、タコメーターの針がパンパンと跳ね上がるようなイメージ。乗っていても本当に気持ちがいい。

ジクサー SF250は、SOHC油冷単気筒を搭載しており、最大出力26馬力/9,000回転、トルク22Nm/7,300回転である。エンジンをフレームの一部として使う「ダイヤモンドフレーム」が採用されており、フレームがヨレるような感触は一切ない。

前後足回りはしなやかに動くが、リアはタイヤの吸収性に頼っていて少し硬めな気がする。この価格帯の車両でありながら、前後にラジアルタイヤを装着するなど贅沢な作りになっているが、それならばリアサスは、もっとしなやかであってもいいと思う。ショックアブソーバーのスプリングを見てもスプリング径が太いので、標準装着のタイヤを履き潰して、もうちょっとしなやかさがあるタイヤに履き替えると、ポテンシャルが激変するかもしれない。

ハンドリングは、ライダーが視線を向けた方向に進んでいく。軽快感がありながら、直進安定性も兼ね備えている印象を受けた。また、フルカウルモデルではあるが、スクリーンは低く、メーターバイザー程度のものなので、ウインドプロテクション効果はほとんど期待できない。

ジクサー SF250はお手頃な価格なため、ところどころにコストダウンの跡は見えるものの、限られた中で頑張っている企業努力が伝わってくる。見栄を張らずにバイクを楽しみたいライダーにおすすめの一台だ。