伊藤洋輝 写真:Getty Images

 元ジュビロ磐田所属選手の日本代表DF伊藤洋輝には、オランダ1部アヤックス移籍の可能性が浮上。ブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルトによるオファー却下が報じられているが、アヤックスは依然として同選手の獲得を諦めていないようだ。

 伊藤は2021年6月に磐田からシュツットガルトへ移籍。海外挑戦1年目からレギュラーに定着すると、2022/23シーズンもセンターバックの主力選手としてブンデスリーガほぼ全試合でスタメン出場していた。

 またシュツットガルトのファビアン・ボールゲムートSD(スポーツディレクター)は先日、シュツットガルトの地元紙『シュトゥットガルター・ナハリヒテン』のインタビューで「伊藤は我々の計画の中心的かつ不可欠な存在である。現時点では我々が彼を放出せざるを得ないようなことは一切考えていない」と、放出に応じない姿勢を見せている。

 英メディア『スカイスポーツ』ドイツ版の報道によると、アヤックスは移籍金を増額した上でシュツットガルトに再度オファーを提示するとのこと。これによると、アヤックスはすでに移籍金1200万ユーロ(約18億8000万円)のオファーを却下されたという。

 またドイツ誌『ビルト』は「シュツットガルトとアヤックスは、伊藤に関して交渉していない」とリポート。オランダ紙『テレグラーフ』は、伊藤がアヤックスへ移籍した場合に序列について「(17歳でセンターバックを本職とする)DFジョレル・ハトの控え」と綴っている。

 アヤックスはオランダ1部リーグを28度制した強豪。昨季は首位フェイエノールトから勝ち点13差の3位と、今季のUEFAヨーロッパリーグ・プレーオフ出場を決めている。また同クラブのスベン・ミスリンタットFD(フットボールディレクター)は、かつてシュツットガルトのスポーツディレクターとして、MF遠藤航や伊藤ら日本人選手を獲得した実績を持っている。