衰退論に振り回されてはいけない

国の衰退論についていえば、仮に現在のデータがそうであっても未来がどうなるかは本当に誰にもわからない。事実、あらゆる衰退論が外れているが、年月が経過すると人々がそんな予想があったことを忘れてしまう。

だからどこの誰かもわからない人の予想を真に受け、右往左往することは人生戦略上、余計なリスクを高めるだけでしかないと思っている。

筆者の知っている人の中には、円安が始まったタイミングで一斉に流れた「日本衰退で賃金は安い。海外は高い」というメディアの報道や、SNS投稿を信じて海外でアルバイトを始めるも、現地の生活費負けする上、高給職につけず大きく損を出してしまった。表面化されていないだけでこういう話は探せば出てくる。

アメリカでも全員がインフレ負けしないだけの高給職についているわけではないし、日本でも市場平均を大きく上回る高給職についている人も。結局、どこへいっても重要なのは「自分の力」だと思うのだ。

無責任で信用におけない衰退論に大事な人生の意思決定を預けてしまうのではなく、社会が今より発展しようが衰退しようが、どっちにどう転んでも自分の人生と自分の大事な人を守るだけの力を付けることが最重要ではないだろうか。

 

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