「代表取締役」と聞けば、すぐにその会社の代表者・経営の最高責任者であることがわかります。役職とは本来、会社での業務上の役割や職務をわかりやすくするための呼称・肩書きです。
一方で、「役員」や「執行役員」が、経営に携わる上位層のことを指す言葉だと知っていても、それぞれを具体的に説明することは少し難しいと感じている人はいませんか……?
①取締役会の決定に基づいて業務を執行するポスト
②会計参与・監査役のこと
③取締役社長の決定に基づいて業務を執行するポスト
答えは…
取締役会の決定に基づいて業務を執行するポスト
解説
会社設立・運営などの法律を定めた『会社法』では、取締役・会計参与・監査役の3役を「役員」とします。役員とは、その企業で中核を担い、事業の方針を決定し、組織全体を管理・監督する役職者を指し、会社との契約形態は雇用契約ではなく、委任契約を結ぶ点が役職者を含む従業員とは異なります。
「執行役員」は企業が任意で設置するポストのひとつ。役員が参加する取締役会による経営計画・方針にもとづいて、実務を担います。これは従業員と経営上層部とつなぐこと、経営層が実務兼任をすることを避けるための方策です。多くの企業では、役職者から執行役員が選任されるようです。