社会人が読むと、ふっと心が軽くなり、もっと気楽に仕事や人生に向き合えるようになると評判の小説『ほたるいしマジカルランド』文庫版が8月3日(木)に株式会社ポプラ社から刊行されました。価格は792円(税込)です。
読む人にやさしい‟お仕事”小説
大阪北部にある歴史ある遊園地「ほたるいしマジカルランド」を舞台に、働く人びとの仕事や人生に焦点を当てたという本作。懐かしい空気に包まれながら、読む人にどこまでも優しい‟お仕事”についての短編小説が収録されています。
文庫化にともなって、大幅な改稿がおこなわれ、さらに読みごたえが増したということです。カバーデザインも単行本から一新され、イラストレーター・絵本作家のくらはしれいさんが担当しています。
単行本発売時には「読書メーター」で第1位に
著者の寺地はるなさんは、2023年『川のほとりに立つ者は』で第20回本屋大賞ノミネートした小説家。『ほたるいしマジカルランド』は、2021年に単行本で出版されると読書コミュニティサイト「読書メーター」の月間おすすめランキング、小説部門で第1位を獲得したそうです。
文庫化に際して、寺地はるなさんは以下のコメントを寄せています。
「人びとは、幼い頃からの憧れの職業についた人や、きらきらした夢を追いかけている人や、日々お金のためではなくやりがいを求めている人、自分の仕事にゆるぎない愛情と誇りを持っている人の物語に惹かれます。
『ほたるいしマジカルランド』はそうした物語ではありません。でも、美しい人びとの物語です。たとえ憧れていた職業でなくとも、まっとうに働く人は美しいです。地に足をつけて生きる人は、ただそれだけで美しいのです」
書籍概要
『ほたるいしマジカルランド』
著者:寺地はるな
発売年月:2023年8月
ポプラ社刊
定価:792円(税込)