醸造所ごとに個性が際立つクラフトビールの奥深い世界。大阪・西成に醸造所を構え、これまで西日本を中心に出店をしてきたクラフトビール専門店「スタンドうみねこ」が8月4日(金)、ついに東日本エリアに初出店する。
JR渋谷駅より徒歩5分、渋谷区道玄坂の地に「スタンドうみねこ SiB100(シブヒャク)」グランドオープンだ。
大阪・西成の醸造所直営「スタンドうみねこ」
「スタンドうみねこ」は、大阪・西成に醸造所を構えるDerailleur Brew Works(ディレイラブリューワークス)の直営店だ。
“ディレイラ”とはフランス語で「道を外す者=生き方を自分で選ぶ者」を意味し、常識や一本道にとらわれずビールを作り続けることを信念とする。
朝から酒を楽しむ街「ニシナリ」にこだわり、ライオットエールのレシピを再現するために設立されたクラフトビール工場と企画運営チームの集合体となっている。
これまで大阪・心斎橋、京都・河原町、福岡・天神と、西日本を中心に「スタンドうみねこ」を出店してきた。
今回の東京初進出では、JR渋谷駅からスクランブル交差点を渡り、道玄坂を上っていくと見えてくる「しぶや百軒店(ひゃっけんだな)」を舞台に選んだ。新しいカルチャーと昔ながらの老舗が入り混じるホットなスポットだ。
20種類を超えるクラフトビールを用意する渋谷店
ビアサーバーは新システムを導入。心斎橋店と同じ4坪のミニマムな店内で、20種類を超えるクラフトビールを提供する。
3階から1階にビールが供給される新システムは、渋谷店限定のオーダーメイドだ。サーバー用の冷蔵庫を1階に置かないことで、4坪という小さなスペースながら、まるで外にいるような開放感を実現した。
大阪・西成から届くDerailleur Brew Worksのユニークでフレッシュな出来立てクラフトビールは、毎週のリリース日に開栓する。
他にも国内のクラフトビールに特化し、日本のマイクロブルワリーが醸造する珍しいクラフトビールをドラフト(樽生)で楽しめる。
ビールが完売するたびに新しい種類のビールを開栓するので、毎回新しい発見とワクワク、一期一会の味わいに出会えるのが同店の醍醐味だという。
テイクアウトにも対応するほか、ボトルショップを兼ねており、2階にはDerailleur Brew Worksの缶ビールを全種類、常時取り揃える。人気のオリジナルTシャツやアートブックも用意する。
フードメニューでは、カレー激戦区・大阪で試行錯誤の末に完成した、アルコールとの相性抜群「スパイスカレー」や、手軽につまめる「干し芋ブルーチーズ」などが登場する。
東日本初登場の「おつまみカヌレ」にも注目。特筆すべきは麦芽粕アップサイクルプロジェクトだ。
チーズとブラックペッパーのカヌレビール醸造の工程で生まれる副産物の麦芽粕。
小麦粉に比べて麦芽カスは、プロテイン2倍、食物繊維12倍、それでいて炭水化物は3分の1、グルテンは40分の1というヘルシーフードだという。
同社では麦芽粕を「BEER CAKES」と名付け、アップサイクルプロジェクトに取り組む。自社製造ならではのフレッシュな麦芽粕で、麦芽の香ばしさとほのかな甘みが特徴だという
また、自家焙煎所「山ノ麓COFFEE ROASTERS」のコーヒーを使用した「山ノ麓COFFEE ROASTERSの大人のコーヒーブラウニー」は〆のデザートにぴったりだ。
今後も新商品が続々登場する予定。クラフトビール好きなら目が離せない新スポットの誕生だ。
スタンドうみねこ SiB100(シブヒャク)
所在地:東京都渋谷区道玄坂2丁目16-2 ディレイラビルディング
アクセス:JR渋谷駅徒歩5分
営業時間:17:00~23:00
定休日:不定休
(SAYA)