アットホームは、同社の不動産情報ネットワークで消費者向けに登録・公開された首都圏の「新築戸建」の価格動向(2023年6月)について、アットホームラボに調査・分析を委託し、その結果を発表した。

首都圏の新築戸建は4571万円で2カ月連続の下落、前年比は増加 アットホーム調査
(画像=首都圏8エリアにおける新築戸建の価格など (アットホーム調べ),『BCN+R』より 引用)

上昇の勢いに弱まり

 東京都(23区/都下)、神奈川県(横浜市・川崎市/他)、埼玉県(さいたま市/他)、千葉県(西部/他)の首都圏8エリアにおける新築戸建の平均価格は4571万円で、前月比マイナス0.2%と2カ月連続で下落した。一方、平均価格の前年同月比は、20カ月連続して全エリアで前年同月を上回った。ただ、上昇率は全てのエリアで5%未満にとどまり、5%超が5エリアあった前月に比べ上昇の勢いに弱まりが見られた。なお、東京都下は2017年1月以降最高額を更新した。

首都圏の新築戸建は4571万円で2カ月連続の下落、前年比は増加 アットホーム調査
(画像=首都圏8エリアの平均価格(前年同月比) (アットホーム調べ),『BCN+R』より 引用)
首都圏の新築戸建は4571万円で2カ月連続の下落、前年比は増加 アットホーム調査
(画像=首都圏8エリアにおける平均価格指数の推移 (2017年1月=100) (アットホーム調べ),『BCN+R』より 引用)

 東京都23区の平均価格は6829万円で前月比マイナス0.9%と2カ月連続で下落した。一方、前年同月比はプラス3.7%と上昇しているが、これは平均価格を超える7000万円台以上の物件の占める割合が合計で前年同月から+5.5ポイントと増加したことが要因となっている。なお、1億円以上の割合は前年同月からプラス0.6ポイントと増加した。

 都下の平均価格は4794万円で前月比プラス0.4%と上昇し、17年1月以降、最高額を更新した。また、前年同月比はプラス3.4%と上昇しているが、これは平均価格を超える5000万円台以上の物件の占める割合が合計で前年同月からプラス8.5ポイントと増加したことが要因となっている。

 神奈川県横浜市・川崎市の平均価格は5275万円で前月比は横ばいとなった。前年同月比はプラス4.6%と上昇しているが、これは3000万円台以下の物件の占める割合が合計で前年同月からマイナス1.5ポイントと減少し、6000万円以上の割合がプラス6.5ポイントと増加したことが要因となっている。

 神奈川県他の平均価格は3977万円で前月比マイナス0.2%と2カ月連続で下落した。なお、前年同月比はプラス1.7%と上昇し前年同月超えは32カ月連続となったが、上昇幅は8カ月連続で縮小している。

 埼玉県さいたま市の平均価格は4455万円で前月比マイナス0.9%と4カ月ぶりに下落した。一方、前年同月比はプラス1.7%と上昇しているが、これは3000万円台以下の物件の占める割合が合計で前年同月からマイナス1.5ポイントと減少し、5000万円台以上の割合が合計でプラス4.9ポイントと増加したことが要因となっている。

 埼玉県他の平均価格は3665万円で前月比マイナス0.7%と4カ月ぶりに下落した。一方、前年同月比はプラス3.8%と上昇し、前年同月超えが38カ月連続となっている。

 千葉県西部の平均価格は4207万円で前月比マイナス0.8%と下落した。一方、前年同月比はプラス4.2%と上昇しているが、これは2000万円台以下の物件の占める割合が合計で前年同月からマイナス5.5ポイントと減少し、5000万円台以上の割合が合計でプラス5.6ポイントと増加したことが要因となっている。

 千葉県他の平均価格は3264万円で前月比マイナス0.6%と4カ月ぶりに下落した。一方、前年同月比はプラス4.5%と上昇し、前年同月超えは20カ月連続となっている。

提供元・BCN+R

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