指導監督違反が相次いでいるサカイ、研修制度を見直すべき?

 サカイといえば、近年だけでも、いくつもの事件が明るみになっている。

 2017年にサカイの北大阪支社の駐車場にて、アルバイトの男性が同社の社員を正座させてビンタしたうえ、レンガを投げつけたという暴力事件。2022年10月には、営業担当の社員が引越し見積もりのために訪れた会社員男性宅で、28万円相当の腕時計1本を盗んだという窃盗事件。

 このような不祥事が相次いでいるため、社員教育が徹底されていないのではと糾弾されることも少なくない。事件を起こしてしまうような教育体制が、自動車事故の遠因になっている可能性はないのだろうか。

「サカイで運送に関してどのような教育・研修を行っているのかが定かではないので断定的なことは言えませんが、その指導に関して疑問を抱いてしまういくつかの要素は確かにあります。国土交通省のサイトには、過去5年間の自動車運送事業者に対する行政処分情報を検索できるページがあるのですが、そこで“引越”と検索をかけてヒットした24件のうち、サカイだけでなんと10件もの行政処分が下されていることがわかります。そしてそのうちの8件に“運転者に対する指導監督違反”という項目が含まれているのです」(前出ジャーナリスト)

“運転者に対する指導監督違反”とは、「貨物自動車運送事業者は運転者に対する適切な指導および監督をしなければならない。そしてその日時・場所および内容、並びに指導および監督を行った者、そして受けた者を記録して、その記録を営業所において3年間保存しなければならない」という法律である。主に駐車違反などを繰り返したことが原因で、その指導力不足を指摘されているようだ。

(文=A4studio)

提供元・Business Journal

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