単価は二極化、ライバル増のなかで大切にすべき心がけは
仕事を獲得するまでの労力や受注率のことを考えるとするならば、HTMLだけでは心許ないだろう。
「現実的にHTMLだけを習得して稼ぐのはやや難しいので、ほかの言語の習得や自分にしかない付加価値を高めていくことが、結果的に仕事の獲得へとつながります。先述したCSSやJavaScriptは、現在のウェブページ、ランディングページ制作に必要不可欠な言語となっており、クラウドソーシングサービスで募集されている案件でもこの2つの言語を求められるケースも多いです。したがって、もしウェブページ、ランディングページ制作を副業にした場合、HTMLと並行しながら勉強するのが効率的でしょう。
ほかにも『デザインができます』『ライティングができます』といった付加価値を付けて、自分ならではの強みをつくっていくのもおすすめ。HTMLだけしか習得していない競合と差別化できますし、何より高単価の案件を受注できる可能性が高まります」(同)
では稼ぎ方のコツは何か。
「現在、単価は極端に二極化している印象があり、誰でもできる簡単な案件は値下がりし、逆に専門性の高い案件はますます値上がりしています。私がこの業界に身を置くようになった10年前と比較すると、単価は減少気味ですが、それでも副業で5万円ほど稼ぐぐらいでしたらまだまだ可能だと考えています。あえて申し上げるとするならば、資本金が数百万円規模の小さい会社を狙っていくと、予算がまだ限られており、初心者に任せても問題ないようなリスクの低い案件も少なくないので、受注率も上がるかもしれません。
ですが、自ら知識をアップデートしていかなければ、将来的には競合に差を付けられてしまう可能性もあるでしょう。ここ10年でウェブページ制作のスタンダードは大きく変わっているため、ひとつの言語やスキルに固執し続けていると、どんどん先を追い越されてしまいます。トレンドを追う意識は忘れてはいけません」(同)
将来的に副業収入をアップさせていきたい場合はどうすべきなのか。
「目標設定は高くしておきましょう。この業界は『100万円、200万円稼ぐ』と意気込んでやっと10万円稼ぐことができる……というシビアな世界です。初心者のうちは、目標を低くして構いませんが、継続的に高い収入を維持したいとなると、作業量や稼ぐためのマインドも異なってきます。目標設定はモチベーションアップにもつながりますし、達成できれば独立や制作会社への転職も視野に入れられるので、常に高い目標を持つ心がけはしておいてください」(同)
(取材・文=文月/A4studio、協力=片岡亮太/ウェブデザイナー)
提供元・Business Journal
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