「エンパワーメント(エンパワメント/empowerment)」という言葉を耳にしたことはありますか?実はこの言葉、1960年代後半から70年代前半にかけて、ヨーロッパやアメリカ、日本で起こった‟女性解放運動”ウーマンリブで、さかんに使われるようになったもの。では、ビジネスシーンで耳にしたとき、どんな意味を持つ言葉なのか、ご存じでしょうか……?
ビジネスでの正しいエンパワメントの意味はどれ?
①自己肯定感を高めることによって自身の持っている潜在的な力を引き出すこと
②福祉の助けが必要な人をさまざまな方法で援助し、自律を目指すこと
③業務や意思決定をスムーズに行うために、権限を与えること
答えは…
業務や意思決定をスムーズに行うために、権限を与えること
解説
ビジネスシーンでの「エンパワーメント」には、「権限委譲」「能力開花」などの意味を持っています。ちなみに①は看護業界で使われる「心理的エンパワーメント」、②は福祉業界で使われる場合のエンパワーメントの意味を指します。
では、ビジネスシーンで「エンパワーメント」を図ることとはどんなことを指すのでしょうか。まだ裁量を与えられていない従業員などに、上位が一部の権限を与えることが、その例となります。
上位の確認や承認を得るための時間をショートカットできることなどが業務上のメリットですが、自らの意思で、与えられた権限をもって仕事に取り組むことが、人材育成や組織の成長を促すと考えられています。たしかに責任をもって主体的に業務を行うことで仕事へのモチベーションがアップすることは想像できますね。