中国軍の台湾侵攻は第二の「元寇」か?
このように考えると、台湾を守る自然の要害である台湾海峡は地政学上きわめて重要であり、過去のモンゴルによる「元寇」の失敗、ナチスドイツによる英国侵攻作戦の失敗、米国によるキューバ侵攻作戦の失敗などからも、このことは明らかと言えよう。
このような自然の要害である台湾海峡が存在する限り、中国軍による台湾侵攻作戦は失敗の確率が高く、台湾武力侵攻は第二の「元寇」になる可能性がある。
中台関係は今後も現状維持の「平和共存」が中台及び関係諸国にとっても最も望ましいから、台湾・米国・日本には、中国による台湾侵攻を断念させ抑止するに足りる抑止力の一層の強化と外交努力が求められよう。
文・加藤 成一/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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