説得力を増すネッシー“定常波説”
ネッシーの“ウナギ説”はかなり分が悪くなっているわけだが、ほかに有力な仮説はあるのだろうか。
ネッシーは実際には水面の「定常波(standing wave)」であるとの説明も説得力を持ちはじめているようだ。
ネッシーの目撃証言の1つのパターンに、背中に盛り上がったコブのある細長く巨大な生物が水面近くをうねるようにして泳いでいたというケースがある。
サイエンスライターのスチュワート・キャンベル氏は「The Skeptic」に寄稿した記事で、こうしたこぶの目撃例や写真は「ケルビン波(kelvin wake)」と呼ばれる異常な航跡現象の結果である可能性があり、これはネス湖のような「重い船舶が航行する長くて深くて狭い湖に特有」であると説明している。

イギリスの砕氷船タグボート「スコットII」は改造後された後にネス湖で1960年から1991年まで観光クルーズ船として運用されていた。この船が発生させていた定常波が湖の水面の不気味な波の原因であるというのだ。
もちろんネッシーはUMAとして実在するという主張もまだ根強くあり、また大ナマズやチョウザメだとする説もある。ネッシーをめぐって新たな展開があるのか今後も注目していきたい。
参考:「Daily Mail」「The Skeptic」
(※1)UMA(ユーマ、Unindentified Mysterious Animal)とは未確認生物を意味する和製英語。未確認生物とは何世紀にもわたって語り継がれてきた物語や伝説に登場したり、また、今日でも目撃例があるが実在が確認されていない生物のことだとされている。
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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