今年で設立から135年を迎えた「江井ヶ嶋酒造」から、ヘビリーピーテッド麦芽を100%使用し、ペドロヒメネス(PX)シェリーカスクで熟成させたジャパニーズウイスキー「シングルモルトあかし PX5年 Heavily Peated」が数量限定で登場。

8月1日(火)より、全国酒販店、ECサイトにて順次販売開始する。

兵庫県明石市にある「江井ヶ嶋酒造」

「江井ヶ嶋酒造」は、瀬戸内海を目の前に望む兵庫県明石市にある酒造会社だ。1888年に、地域にあった5つの日本酒の蔵元の賛同を得て設立された。

その後、全国初の一升瓶詰のお酒を発売したり、1899年にハワイへの酒類輸出、1919年にはウイスキーをはじめとする洋酒の製造免許を取得したりと、先進的な取り組みを進めてきた歴史ある会社だ。

そして、「江井ヶ嶋蒸留所」は、1980年代の地ウイスキーブームを経て製造を続けている、日本で数少ない老舗蒸留所の一つ。

その出発点は1919年のウイスキー製造免許取得にあり、長きにわたって設備・技術を継承し続けてきた。代表ブランドである「あかし」は、国内・海外ともに幅広く知られている。

同蒸留所史上最高にスモーキーなピーテッド麦芽を使用

ウイスキーの原材料である麦芽の製造工程において、乾燥段階で使用されるピート(泥炭)は、独特のスモーキーな香りを麦芽に付け加えるといわれている。

1961年のウイスキー製造開始時より、同蒸留所では主に5~10ppmのライトリーピーテッド麦芽を原料として使用し、軽いスモーキーな香りが特徴のモルトウイスキーを製造してきた。

軽い口当たりで飲みやすい味わいは、普段ウイスキーを飲み慣れていない人にも好評で、通年販売商品の「シングルモルトあかし」等に使用され、国内外問わず、多くの人が愛飲されている。

シェリーカスクで5年熟成

同蒸留所では2018年から新たに、よりピートのスモーキーな香りが強い、フェノール値50ppmのへビリーピーテッド麦芽を使用したウイスキーの蒸留を開始した。

開封前からすでにスモーキーな香りがあふれるヘビリーピーテッド麦芽は、粉砕・糖化の工程を経て甘く、とてもスモーキーな黄金色の麦汁を生み出す。発酵するとフルーティーな香りを身に付け、蒸留所内は煙たい程の香りに満ちあふれるという。

発酵を終えた醪(もろみ)は通常よりも丁寧に蒸留され、出来上がったウイスキーの新酒であるニューポットは、極甘口のシェリー酒であるペドロヒメネスシェリーの空樽に注がれる。

そして、瀬戸内海の穏やかな気候の下で5年間の熟成を経て、力強いスモーキーさとフルーティーさが印象的なモルトウイスキーへと成長する。

同商品のパッケージには、燻香の中に濃厚で芳醇な味わいを感じるPXシェリーカスクをイメージした、ピオニーパープルの星空が描かれている。

スモーキーさの中に、PXシェリーカスク特有の芳醇な果実の味わいが絶妙な逸品だ。

シングルモルトあかし PX5年 Heavily Peated
価格:8,500円(税別)※在庫なくなり次第販売終了
原料:モルト
容量:500ml 化粧箱入り
蒸留年:2018年
アルコール度数:50度

(田原昌)