佐賀県・嬉野温泉にある「和多屋別荘」が、コンシェルジュが常駐するWell-beingデスクを設け、「Well-beingプログラム」の提供を開始した。
ティーツーリズムなど新しい旅のスタイルを提案してきた「和多屋別荘」での、新たな過ごし方に注目だ。
嬉野川を跨ぐ2万坪の小宇宙「和多屋別荘」
2万坪にもわたる、嬉野川を跨ぐ広い敷地内に複数の宿泊棟が並ぶ「和多屋別荘」。中でもタワー棟は黒川紀章さんの設計で、嬉野温泉のシンボルでもあるという。
客室はそれぞれ意匠が違い、和室以外にも和モダンルームや洋室、露天風呂のある部屋やバリアフリールームなどを用意。施設内には舞台のある庭や茶室、足湯などがある。
3つのテーマに関する11の「Well-beingプログラム」
同施設は、Well-being=人にとってよりよいもの、人間らしさを生み出すものとして、「整える」「食べる」「知る、学ぶ」をテーマに、11のプログラムを3年以上かけて生み出したという。
ここで11のプログラムをテーマごとに紹介したい。
河畔サウナなどでリラックスできる「整える」プログラム
「整える」プログラムには、瞑想やタイ古式マッサージ、日帰り入浴に貸切風呂と、心も体も整えられるような体験が揃う。
中でもおすすめなのが、嬉野川のほとりにあるテントサウナで整える「河畔サウナ」だ。河畔の風景を眺めながらの外気浴はもちろん、“不感温浴”と言われる体に負担をかけない34~37度の掛け湯を源泉掛け流しで、さらに樹木から採取した天然精油を用いた「Yohaku(ヨハク)」のアロマオイル(サウナドロップ)なども楽しめる。
おにぎりなどとともにお茶を楽しむ「食べる」プログラム
「食べる」プログラムでは嬉野の名物であるお茶と食事が用意される。一つはおにぎりと嬉野茶のペアリング「おにぎり神谷」で、にぎりびと・神谷よしえ氏による「おにぎり」と茶師・永尾裕也氏による「うれしの茶」のペアリングだ。
もう一つは「日本料理利休」のお茶と温泉豆腐のランチ。30年以上続く有機栽培の「きたの茶園」のオーガニックティーを中⼼に、嬉野名物・温泉湯⾖腐、煎茶の白和え、地元野菜の冷菜、佐賀⽜、旬の刺⾝など、茶農家と料理⼈のコラボを吟味できる。「副島園茶寮」の嬉野茶を使った特別メニューも見逃せない。
各種ワークショップが揃う「知る、学ぶ」プログラム
色とりどりのインクを用いて、文学作品を書き味わう「⾊写経室」や、季節ごとの練りきりを作る「練りきり室」など、さまざまなワークショップがラインアップされた「知る、学ぶ」プログラム。
今回紹介したいのはフレグランスバッグを作る「Yohaku Lab 創香室」だ。同ワークショップでは「Yohaku」のアイコンでもある5種のブレンドオイルと白檀、桂皮、ラベンダーなどの香原料を掛け合わせたフレグランスバッグを作成できる。
レシピは50年の経験と知識を持つ日本香堂調香師・堀田龍志氏が担当。嬉野ならではの香原料として、嬉野茶葉や日本酒の酒粕を取り入れたという。
嬉野でのんびりしつつ、生活をよりよいものに変えてみよう。
和多屋別荘
所在地:佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙738
(Mayu)