なでしこジャパン(女子日本代表)は7月31日、FIFA女子ワールドカップのグループリーグ最終節でスペイン代表に4-0と快勝。日本国内外でなでしこの躍進ぶりに注目が集まる中、アルビレックス新潟元代表取締役社長の是永大輔氏が日本国内での女子サッカー人気上昇を願っている。
なでしこは先月14日に行われた強化試合でパナマ代表を5-0で下すと、W杯初戦でザンビア代表相手に5-0と快勝。第2節コスタリカ戦でも2-0と白星を飾ると、スペイン戦ではボール支配率21%の中で堅守速攻が実った。
グループリーグ首位通過で2011年大会以来となる優勝への期待も高まる中、是永氏は試合終了直後に自身のツイッターアカウント(現X)を更新。「まさかの4-0!」と切り出すと、「なでしこはコレクティブでよく走って清々しい! 日本らしい好チーム!」と称賛。その上で「こんなにいいサッカー見せれたら、WEリーグ(日本女子プロサッカーリーグ)も盛り上がるはず! 盛り上がってくれ!」と、女子サッカー人気の回復を確信している。
日本国内での女子サッカーに対する関心は、2011年のW杯優勝により上昇。しかしなでしこ人気は一時的なものにしかすぎず、直近数年間は低迷。2021年のWEリーグ開幕前には、なでしこが東京五輪でベスト8止まりに終わっていた。
また今大会ここまで活躍しているFW遠藤純(米・エンジェル・シティーFC)は、女子サッカー人気の低迷に言及。W杯開幕前に『The Asian Game』のポッドキャスト番組で以下のようなコメントを残していた。
「2011年のワールドカップで優勝して、それから女子サッカーが注目されるようになりました。けど(東京五輪など)自分たちがプレーする中で結果を残せず、逆に女子サッカーが注目されにくくなりましたね」
NHKでの生中継も後押しする形でなでしこジャパンへの注目が高まる中、髙田春奈チェアをはじめWEリーグ幹部にはW杯終了後の女子サッカー人気継続にむけての努力が求めらえる。