バイエルン・ミュンヘンの特製ユニフォームを手にする小池百合子東京都知事 写真:Getty Images

 バイエルン・ミュンヘンは、マンチェスター・シティなどとともに日本ツアーに参戦。同クラブのヘルベルト・ハイナー会長が小池百合子東京都知事の対応に感謝の意を述べるとともに、ブンデスリーガ(ドイツ1部)他クラブに対しても、日本での親善試合開催を推奨した。

 ブンデスリーガ10連覇を成し遂げたバイエルンは、2008年以来となる来日。GKマヌエル・ノイアーら一部主力選手が不参加だったものの、マンチェスター・シティや川崎フロンターレとの親善試合で日本のサッカーファンを沸かせた。

 またハイナー会長らバイエルン幹部は26日、東京都を訪問。小池知事に「23 KOIKE」とプリントされた特製ユニフォームをプレゼントする時の様子がクラブ公式ツイッターアカウント(現X)でアップされ、注目を浴びていた。

 そのハイナー会長は先月末、日本ツアーを総括。ドイツ・フランクフルトの地元紙『フランクフルター・ルントシャウ』のインタビューで、以下のように小池知事や日本のサッカーファンに対して感謝のメッセージを残している。

 「日本でとても温かく迎えてくれた。 バイエルンがこの国でどれだけ共感を得ているか確かめられて嬉しい。 試合中、トレーニング中もそうだが、ホテル前など至る所でバイエルンのユニフォームを着たファンが我々を応援してくれた」

 「小池知事は我々のために、本来はかなり厳格だったはずのプロトコルを緩和して迎え入れてくれた。 彼女は我々との会談を終えるとすぐに部屋を出て行った。すでに次の公務が控えていたからね。だけど、彼女はもっと長い時間をかけて、スポーツの社会的重要性やバイエルンについて我々と話したいと思っていた。バイエルンのことについてもよく知っていたし、とても光栄だ」

 また同会長は、昨年11月に行われたMF長谷部誠擁するアイントラハト・フランクフルトと浦和レッズの親善試合を例に、ブンデスリーガ所属クラブによる日本ツアー実施の意義を強調。他クラブに対して、ブンデスリーガの知名度向上を図るよう注文を付けている。

 「フランクフルトは浦和とパートナーシップ提携を結んでいる。それに長谷部はフランクフルトで10年近くプレーしている。それで彼らは昨年に日本ツアーを実施した」

 「私の意見ではあるが、ブンデスリーガの他クラブにも国際舞台での存在感を高めるためのきっかけは十分にあるが、そのきっかけを活かすための動きがあまりにも少ない。バイエルンとボルシア・ドルトムントだけがブンデスリーガを世界に広めているわけではない」