そして求められる仕事で結果を出すことで、「やりたい仕事」にランクアップすることがある。自分は仕事でビジネス記事を書いたり動画を出しているが、本音を言えば動画を出すことをずっと避けていた。話すより書く方が楽しいし、自分には適正があると思っているためだ。トーク力の向上に限界を感じており、できれば同じ内容を伝えるなら話すより書く方がやりたい。

だがニーズを考えると世の中は書いた文章を読む人より、動画越しで話を聞きたいという人が圧倒的に多い。ざっくり8割が動画派、テキスト派は1割とか2割くらいだろう。実際、読書をする人よりテレビやYouTubeを楽しむ人の方が多いことからもそれがわかる。しかし、苦手だからと敬遠していた動画も出せば喜んでくれる人がいる。そうなると辛かった動画投稿も反応が嬉しくなって徐々に楽しくなってくる。「次はこんな話をしてみよう」と創意工夫をしようとアイデアも湧いてくる。気がつけば「求められる仕事」は「やりたい仕事」になっているのだ。

仕事をする上では人間関係から逃れることはできない。同じ仕事をするなら相手に喜んでほしい、感謝されると嬉しいのは誰でも同じ感覚を持っているはずだ。「とにかく自分がこれをやりたい」と自分本位になりすぎるよりも、「喜んでくれる仕事をやりたい」と利他的に考えることで、自分自身にとってもやりたい仕事になるのではないだろうか。

 

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