あらゆる可能性を含んだ議論が続く

 ギャラガー下院議員の理論の背景には、これまで科学者たちは地球の地質学的記録から古代文明の痕跡を検出できる可能性を模索してきた経緯がある。

「The Silurian Hypothesis(シルル紀の仮説)」という2019年の論文では、産業文明の痕跡がどのように発見されるかについて議論されていて、化石や遺物が何百万年も生き残る可能性は低いが、化学組成の異常な変化が手がかりとなる可能性が指摘されている。

 科学者たちは地質学的異常を研究し、モデルを他の惑星に適用することで、遠い過去に文明が存在したかどうかを理解したいと考えているのだ。

 一方でNASA(アメリカ航空宇宙局)は地球外生命体に関する真実の追求に年月を費やしており、いかなる形であれ地球外に人間以外の生命が存在することを決して否定していない。ミクロなものからマクロなものまで、あらゆる形態で地球外に存在する人間以外の生命の存在が議論されているのだ。

 ハーバード大学のアヴィ・ローブ教授は、地球と火星の両方に初期の文明があった可能性があり、これらの文明がUAPの起源である可能性があるという考えを表明している。

「火星や地球のような惑星は、10億年離れていてお互いを認識していなかった技術文明を複数回誕生させた可能性があります。安心できる親元にいるように、惑星は時間をかけてこれらの文明による環境への影響から回復しました。私たちは会う機会がなかった兄弟たちと時間の経過とともに離れ離れになってしまったので、彼らの存在に気づいていないのかもしれません」(アヴィ・ローブ氏)

「UFOは古代地球文明の機械」米議員が発言! 火星と地球の“初期の住民“が作った可能性をハーバード大教授が指摘
(画像=アヴィ・ローブ氏 画像は「YouTube」より,『TOCANA』より 引用)

 ローブ氏は火星と地球の初期の住民によって作られたいくつかの先進的な装置は今でも太陽系の他の場所で動作している可能性があり、未確認航空現象の報告の一部を説明する可能性があると示唆した。

 元ペンタゴンの職員でUFO研究プロジェクトを主導していたルイス・エリゾンド氏はインタビューの中で、UFO/UAPに関連する墜落機の回収と資料について、アメリカ政府は珍しい資料を所有しているが、この問題については透明性が欠けていると指摘している。

 エリゾンド氏は我々の既知の技術が存在する前の先進的技術の痕跡を発見することの重要性を強調した。UFOが考古学的発見物であると考える者もいるのだ。

「UFOは古代地球文明の機械」米議員が発言! 火星と地球の“初期の住民“が作った可能性をハーバード大教授が指摘
(画像=画像は「Pixabay」より,『TOCANA』より 引用)

 さらに興味深いことにかつて「エリア51」で勤務していたといわれているボブ・ラザー氏は、ジョー・ローガン氏のポッドキャスト番組で、考古学的発掘中に少なくとも1つのUFOが発見されて回収され、それが古代のものであるという話を聞いたことがあると述べている。

 物理学者、ジョン・E・ブランデンブルク氏の2015年の研究では、「シドニア仮説(Cydonian Hypothesis)」と「フェルミのパラドックス」を考慮して、かつて地球に似ていた火星の大気を破壊した大規模な熱核爆発について推測した。これらのアイデアは、太陽系における古代の高度な文明の可能性を探るものだ。

 今の我々の文明のはるか以前に地球や火星に高度な文明が栄えていたのだろうか。そしてその文明の産物がUFOなのか。あらゆる可能を含んだ議論は尽きないようである。

参考:「Howandwhys」ほか

(※1)UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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